(685)不祥事相次ぐスポーツ界 週刊誌も会見生中継には勝てず

花田紀凱の週刊誌ウォッチング

 夏枯れか夏バテか知らないが、今週の週刊各誌、読むべき記事がほとんどない。つまらない。

 『週刊新潮』(9月13日号)がトップで「独占! 女帝『塚原千恵子』が懺悔(ざんげ)の『全真相告白』5時間」と大張り切りだが、内容はすでにワイドショーなどで報じられている話ばっかり。

 それよりは「独占告白」に続くワイド型式の特集の方が『新潮』らしい。

 そのうちの1本「『ドン叩(たた)き』がウケるテレビの集団リンチはパワハラか」。

 3月はレスリングの栄、5月は日大アメフットの内田、7月はボクシングの山根、そして塚原…。

 〈図ったように、2カ月置きにヒールが登場する今年のスポーツ界。これに笑いが止まらないのがワイドショーの制作スタッフである〉

 さるキー局のプロデューサー氏が言う。

 〈「スポーツ界の不祥事の会見。これが今、我々の最もおいしいネタなんです」「会見は長尺の映像がタダで手に入りますから、これで時間を稼ぎ、残りはコメンテーターに喋(しゃべ)らせる。これで制作費を抑え、しかも簡単に番組が出来るんです。それに芸能ネタと違って、スポーツ団体の場合は、『事務所』に忖度(そんたく)をする必要がありませんからね」〉

 『新潮』もワイドショーにしてやられたわけだ。

 つまらない記事ばかりの中で、やや工夫が見られるのが『ニューズウィーク日本版』(9・11)の特集「『嫌われ力』が世界を回す」。

 特集の中の1本で安倍首相を取りあげ「それでも私は辞めません」。どうということのない記事だが、なかで谷口智彦氏(内閣官房参与)の言葉を引用。

 〈今年1月号の雑誌への寄稿で日本は「長い闘い(ロング・ゲーム)」に臨んでいると述べた(以下略)〉

 「今年1月号の雑誌への寄稿」とは月刊『Hanada』1月号、谷口さんの「官邸四階の『安倍宰相』論」のこと。

 引用するならせめて誌名くらい書くのが礼儀だろう。(月刊『Hanada』編集長)