【CMウオッチャー】菅田将暉さんと中条あやみさんが「風になりたい」を“合唱” 若返りアピール トヨタ「カローラスポーツ」 - 産経ニュース

【CMウオッチャー】菅田将暉さんと中条あやみさんが「風になりたい」を“合唱” 若返りアピール トヨタ「カローラスポーツ」

トヨタ自動車「カローラスポーツ」のテレビCMの一場面
トヨタ自動車「カローラスポーツ」のテレビCMの一場面
トヨタ自動車「カローラスポーツ」のテレビCMの一場面
トヨタ自動車「カローラスポーツ」のテレビCMの一場面
トヨタ自動車「カローラスポーツ」のテレビCMの一場面
 トヨタ自動車が放映している新型の小型車「カローラスポーツ」のテレビCMに、俳優の菅田将暉(すだ・まさき)さん(25)とモデルの中条あやみさん(21)が出演している。車自体の説明は最小限にとどめてドライブの楽しさを前面に出したCMからは、伝統あるベストセラーカーゆえの壁を乗り越え、カローラを“復権”させようとするトヨタの狙いが浮かび上がる。
 CM「気持ちいい日」編は、2人がTHE BOOMの名曲「風になりたい」のサビを口ずさんでいる間の30秒間で描かれる。
 山の中の一本道を走るカローラスポーツ。助手席に座る中条さんが「天国じゃなくても~♪」と歌い出すと、運転している菅田さんも参加し、「楽園じゃなくても~、あなたに会えた幸せ、感じて~風に~なり~たい~♪」と“合唱”する。菅田さんはわざと音程を外し、最後の「い」を「い~~っ!」と伸ばして2人は笑い合う。中条さんは、信頼する男性とのドライブデートを心から楽しんでいる表情だ。
 この間、中条さんがスマートフォンで菅田さんを撮影しようとしたり、車が山道をひた走る様子が挿入されたりしている。2人の声で「カローラスポーツ、登場」というナレーションでCMは終わる。
 カローラスポーツは、新型「クラウン」とともに車載通信機を搭載した初代「コネクテッドカー(インターネットでつながる車)」という位置づけだが、CMではそうした情報を含め、車の詳細な説明はない。絶景の大自然の中、親しい人と愛車を駆る-。傍から見ると少し恥ずかしいような合唱だが、車内という親密な2人だけの空間ならでは。CMがドライブ特有の楽しさを表現した背景には、この新型車の置かれている状況がある。
 カローラは言うまでもなく、昭和41年の発売以来、日本のモータリゼーション(自動車の大衆化現象)を牽引(けんいん)したトヨタを代表する車の一つだ。150以上の国・地域で累計4600万台超が販売されたという。新シリーズの“先鋒(せんぽう)”として新たに投入されたカローラスポーツへの期待は大きい。
 一方で、カローラ保有者の年齢層は高くなっており、60歳代以上が多いという。今後も長くカローラシリーズが愛されるには、若い消費者への訴求が不可欠だからこそ、トヨタは若者に人気が高い20代の2人をCMに起用した。カローラスポーツ開発責任者の小西良樹チーフエンジニアは、「30~40代にとってカローラは、『おやじが乗っていた』『古い』『大衆的』というイメージを持たれている。そういう人たちに、『(カローラは)こんなに変わったんです』というメッセージをお送りしたい。20代はカローラという名前すら知らない人が多く、『歴史あるスポーティーな車です』と伝えたい」と強調する。
 
 CMの最後のテロップは「新世代ベーシック。COROLLA SPORT」。そして、「気持ちいいほど、新しい。」と続く。
 トヨタはカローラスポーツの軽快な走りをアピールし、「新しい世代の『基本』となる車」として、“カローラの時代”を再び到来させようとしているようにも見える。菅田さんと中条さんがただただ、楽しそうにしているように見えるこのCMには、トヨタの大きな野望が秘められているといえそうだ。