情報をインターネットで集めるだけでなく、自ら動こう

プロが指南 就活の極意
大和ハウス工業で採用面接の説明を受ける学生=6月1日、大阪市北区(前川純一郎撮影)

 保護者の世代と現代の学生の就職活動の違いは、IT技術が進化し、いつでも、どこでも、手軽に情報を得ることが可能になったことです。代表的なのは「リクナビ」「マイナビ」などの就職ナビサイトの活用です。また、フェイスブック(FB)やツイッターなどの会員制交流サイト(SNS)も就活で活用されています。興味のある企業をフォローすることで、仕事内容や社風を感じることができ、なかなか得られない企業内部の情報を得ることが可能になりました。このようにIT技術を活用し就活することは「オンライン就活」といわれています。

 オンライン就活を活用した企業の採用活動の動きに変化も出てきました。学生側からみると気軽に情報が得やすい半面、企業側からみると就活生の情報が得られないといった問題があります。企業の採用活動は、自社に興味や関心を持ってくれる学生を集めることからスタートします。これを「母集団形成」と呼ぶのですが、多くの企業が就職ナビサイトを活用して学生を集めます。

 しかし、売り手市場になると学生の就活に向けた動きは鈍くなり、母集団を形成できない企業も増えています。企業も就職ナビサイトに採用情報を掲載するために掲載料が発生します。大企業であれば就活生が自ら見つけてくれますが、中小企業の場合はなかなか見つけてもらうことができません。費用対効果が悪いと感じ、掲載を取りやめる企業も見受けられます。

 この問題を解決するために、今話題となっているのが「オフライン就活」です。オフライン就活とは、興味を持ってくれた学生からエントリーしてもらうことを待つ受け身の採用活動ではなく、学生がエントリーしなくても企業側から直接、就活生と接触することを指します。最近は、大学で開催される学内セミナーを強化するだけでなく、無料の就活スペースに企業の採用担当者が出向き、学生とコミュニケーションして採用につなげる動きも出ているようです。

 また、オンライン就活だと採用ターゲットがマッチしないことがしばしばあるのですが、オフライン就活であれば「○○大学生限定」と称して、特定の就活生にも接触できます。この方法は接触したい就活生に確実に会える方法であり、企業の採用担当者にとっては効果の高いものといえるでしょう。

 このようにオフライン就活を採用する企業が増えているのも、売り手市場の中、「優秀な人材を確保したい」「他社に優秀な人材をとられたくない」といった企業の思いが強いからこそです。この状況をみると、今後ますますオフライン就活を導入する企業が多くなり、オンライン就活からオフライン就活にトレンド変化していく可能性があります。

 オフライン就活への変化は企業側だけでなく、就活生側も気にとめる必要があります。幼少時からインターネットを活用し、簡単に情報を収集できたため、就活も自ら動くのではなく、インターネットだけで就職活動の準備を進めてしまう学生もいます。しかし、上述したようにオフライン就活はアナログ的な動きをします。

 ネット社会といわれている昨今ですが、売り手市場の就活がアナログ式への原点回帰のきかっけになるかもしれません。(「内定塾」講師 齋藤弘透)

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