映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」 大人になったコギャル演じる篠原涼子 小室哲哉と22年ぶり仕事も話題 - 産経ニュース

映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」 大人になったコギャル演じる篠原涼子 小室哲哉と22年ぶり仕事も話題

映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」の主演、篠原涼子(宮川浩和撮影)
コギャルたちのその後を描く映画「SUNNY」 (C)2018「SUNNY」製作委員会
コギャルたちのその後を描く映画「SUNNY」 (C)2018「SUNNY」製作委員会
コギャルたちのその後を描く映画「SUNNY」 (C)2018「SUNNY」製作委員会
コギャルたちのその後を描く映画「SUNNY」 (C)2018「SUNNY」製作委員会
映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」の主演、篠原涼子(宮川浩和撮影)
映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」の主演、篠原涼子(宮川浩和撮影)
映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」の主演、篠原涼子(宮川浩和撮影)
 公開中の「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(大根仁監督)は、6人の女性が20年前の高校時代の友情を確かめる青春音楽映画。「コギャル」文化全盛期が舞台で、短いスカートにルーズソックス姿の「コギャル」たちが、当時を彩ったヒット曲に乗って生き生きと描かれる。その一人である奈美の20年後を演じる篠原涼子(45)に話を聞いた。
ルーズソックスなんて知らない
 「サニー」は、高校の仲良し6人組みのチーム名。彼女たちの高校時代と40代を迎えた平成30年の現在が描かれる。その1人が奈美で、高校時代は広瀬すず(20)、大人になってからを篠原が演じる。
 「奈美はお金持ちと結婚したけれど、何か物足りない気持ちでいる。でも、余命宣告を受けた(サニーのリーダーの)芹香(板谷由夏)と再会し、原因は流されるままに生きる自分にあると気づくのです」と篠原は、大人になった奈美について説明する。
 「コギャル文化は、テレビを見ながら『そんなものなんだ』と遠巻きに眺めていました。ルーズソックスなんて履いたこともありません」と笑う。
 16歳だった平成2年に歌手デビューした篠原に対して奈美の高校時代は、7~9年のどこかという設定なので、篠原のほうが少し先輩なのだ。
22年ぶり再会
 音楽プロデューサー、小室哲哉(59)が劇中音楽を作るなどしたのも話題だ。引退を表明しており、映画音楽を手がけるのはこれが最後となる。
 そして、小室がプロデュースした篠原の「恋しさと せつなさと 心強さと」(6年)は、CDが200万枚以上売れた。「スターダムに押し上げてくれた恩人」(篠原)である小室との仕事は22年ぶりだった。
 「あの人がいなかったら今の私は絶対にありません。こうしてメディアに登場させてくれたのが小室さんなんです」
 撮影現場を訪れた小室に、「何も恩返しができないまま、20年以上の時が過ぎましたが、運命的な再会ができました」と喜びを伝え、一緒に記念撮影をしたという。
 映画では、当時のヒット曲が11曲流れる。安室奈美恵(40)の「SWEET 19 BLUES」(8年)など5曲は、小室が手がけたヒット曲だ。
 残念ながら「恋しさと せつなさと 心強さと」は入らなかったが、「映画のイメージに合わなかったからでしょう。私ばかり前面に出てもちょっと…」と笑う。
若い力
 映画は、茶髪に細い眉、ルーズソックスとミニスカートで決めた約150人のコギャルが、久保田利伸(56)の「LA・LA・LA LOVE SONG」(平成8年)に合わせて通学路や高校の校庭でダンスを繰り広げる場面から始まる。
 「パワーに圧倒された。彼女たちは伸び伸びと自分の人生をしっかり歩んでいる気がしました。私とは肺活量も違う。息が切れていないんですよ」と篠原は若さに舌を巻く。
 一方、役作りは、高校時代の奈美を演じた広瀬すずのイメージを念頭に仕草や口調を取り込んだ。
 「すずちゃんは、奈美と同様、おしとやかなイメージがある。でも私は演技に熱が帯びてくると、ついいつもの自分のようにはきはきとしてきてしまい、監督からは『抑えて。抑えて』と指示されることもしばしばで…」
コギャル文化は転換点
 この映画は、韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」(2011年、カン・ヒョンチョル監督)のリメークだ。ただ、韓国版は民主化運動という韓国社会の転換点を背景にしており、1980年代が舞台だ。
 リメークにあたり「社会背景が異なるので、そのまま置き換えることはできない」と大根監督は悩んだが、10年ずらせばコギャルの時代だった。コギャル文化は独特のもので、日本における何かの転換点だったのではないか。大根監督は、舞台をコギャル文化の最盛期である平成7年から9年ごろに変えた。
 また、コギャルの教祖的な存在だった歌手、安室奈美恵(40)が今なお歌い続けているのを見て、大人になったコギャルを描く発想を得た。映画を企画したのは、29年に安室が引退宣言をするずっと前だった。
歌手活動再会?
 「小室さんのおかけで、ろくに睡眠時間もとれないくらい多忙な日々を送り、あっという間に駆け抜けた。自分のキャリアのターニングポイントになった思い出深い時代でした」
 この映画に出演し、小室と再会して以来、キャリアの原点や青春時代に思いをはせることが増えたという。
 「また歌手に挑戦するのもいいかな。まずは、息子と大好きなカラオケに行って、自分の曲を練習します」(文化部 高橋天地)
 劇中歌リスト
 安室奈美恵「SWEET 19 BLUES」(平成8年)=作詞作曲編曲、小室哲哉
 小沢健二「強い気持ち・強い愛」(7年)
 安室奈美恵「Don’t wanna cry」(8年)=作詞作曲編曲、小室哲哉
 久保田利伸「LA・LA・LA LOVE SONG」(8年)
 hitomi「CANDY GIRL」(7年)=作編曲、小室哲哉
 trf「survival  dAnce ~no no cry more~」(6年)=作詞作曲編曲、小室哲哉
 trf「EZ DO DANCE」(5年)=作詞作曲編曲、小室哲哉
 JUDY AND MARY「そばかす」(8年)
 PUFFY「これが私の生きる道」(8年)
 Chara「やさしい気持ち」(9年)
 森田童子「ぼくたちの失敗」(5年にドラマ主題歌としてリバイバル)
 あらすじ 内気な転校生、奈美(広瀬すず)は6人の仲良しグループ「サニー」に加わり、エネルギッシュに過ごす。卒業後、専業主婦となった奈美(篠原涼子)は、余命1カ月となったサニーのリーダー、芹香(板谷由夏)と再会。「サニーの仲間を捜してほしい」と頼まれ…。
 篠原涼子(しのはら・りょうこ) 昭和48年8月13日、群馬県生まれ。アイドルグループ「東京パフォーマンスドール」で活躍。小室哲哉プロデュースの「恋しさと せつなさと 心強さと」(平成6年)は大ヒット。近年は女優活動にシフト。主な映画出演作は「アンフェア」シリーズ(平成19、23、27年)、「北の桜守」(30年)など。