夏の移籍期間終了、下位に沈むチームが反転攻勢へ積極補強…名古屋、早速好結果を生む

Jリーグ
ヘディングで競り合う名古屋・丸山(左)と鳥栖・フェルナンドトーレス=パロマ瑞穂

 サッカーJ1は、夏の移籍期間が終了した。大物外国人選手の加入で注目されたこの期間中、下位に沈むチームが反転攻勢をかけ、積極的に補強。残留争いを混沌とさせている。

 Jリーグでは、移籍などに伴う選手登録期間を年に2回設定。今季は2回目が17日を期限とし、戦力を上積みして降格を避けたい下位チームが積極的に動いた。

 結果につながったのは名古屋だ。ワールドカップ(W杯)ロシア大会前までの15試合で勝ち点9しかなく最下位だったチームは、J1最多の30失点していた守備陣の立て直しに向け、元日本代表のDF丸山祐市(29)らを獲得。中断明けの7月18日以降は大きく勝ち星を先行させ、下位2チームが該当する自動降格圏を脱出した。

 19日の鳥栖戦では、エースの元ブラジル代表FWジョー(31)が出場停止で不在の中、夏に入団した新戦力5人がそろって先発。松本から加入した前田直輝(23)と横浜Mから加わったDF金井貢史(28)がそれぞれ得点するなどして3-0で勝利した。新戦力が攻守でチームを支えている。

 また、中断前まで得点力不足がたたって17位だった鳥栖は、元スペイン代表で2010年南アフリW杯の優勝メンバーだったFWフェルナンドトレス(34)の他、元日本代表のFW金崎夢生(29)らを補強。2人について、フィッカデンティ監督(50)は「連係はよくなってきていると思う」と期待を寄せる。下位チームが迫ってきた横浜Mは、攻守の選手層を暑くするため、締め切り直前にDFチアゴマルチンス(23)やMF久保建英(17)らを加えた。

 一方で、首位に立つ広島は補強で戦力の上積みを行わず、シーズンを通して上位争いに食い込んでいる札幌も動きはなかった。各チームの立ち位置で、夏の動き方は大きく変わった形だ。

 昨季は、夏場まで降格圏に沈んでいた広島が、FWパトリック(30)やDF丹羽大輝(32)らを補強し、後半戦で残留を勝ち取っている。シーズンも残り3分の1となり、夏の動向が今後の成否を大きく左右しそうだ。