夏休み映画“後半戦”突入 洋画・邦画とも3作品がしのぎ - 産経ニュース

夏休み映画“後半戦”突入 洋画・邦画とも3作品がしのぎ

夏休みの邦画で一番人気の「劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」(C)2018「劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」製作委員会
映画「銀魂2 掟は破るためにある」の一場面 (C)空知英秋/集英社 (C)2018映画「銀魂2」製作委員会
映画「検察側の罪人」の一場面 (C)2018 TOHO/JStorm
「ジュラシック・ワールド/炎の王国」の一場面 (C)Universal Pictures
映画「インクレディブル・ファミリー」の一場面(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
映画「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」の一場面(C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
映画「カメラを止めるな!」の一場面(C)ENBUゼミナール
映画「未来のミライ」の一場面 (C) 2018 スタジオ地図、東宝提供
映画「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」の一場面。(C)Universal Pictures
 「銀魂(ぎんたま)2 掟(おきて)は破るためにこそある」「検察側の罪人」などが公開され、夏休み映画の“後半戦”が始まった。観客動員数、興行収入を見ると、この夏は洋画、邦画ともに“3強”がしのぎを削る構図になっている。
洋画戦線
 「今年の夏休み映画は洋画、邦画ともに好調。ハイレベルな“戦い”が展開されている。洋画は、人気シリーズの続編を強みとする3本がしのぎを削っている」と概観するのは、映画ジャーナリストの大高宏雄さん(64)だ。
 3本は公開順に、「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(7月13日公開)▽「インクレディブル・ファミリー」(8月1日公開)▽「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(8月3日公開)-。
 この3本を、それぞれ公開最初の土日の成績で比較してみよう。
 「ジュラシック・ワールド」は、観客動員数83万3000人で興行収入12億円。「インクレディブル・ファミリー」は、33万2000人で4億2200万円。「ミッション:インポッシブル」は、45万人で6億3900万円。「ジュラシック・ワールド」がロケットスタートだったことが分かる。
 「ジュラシック・ワールド」は、平成27年度の年間興収1位となった「ジュラシック・ワールド」の続編で、配給会社によると8月26日現在だと517万人で76億8517万円。611万人で92億円を記録し、年間1位だった前作に迫っている。
 「インクレディブル・ファミリー」は長編アニメーション「Mr.インクレディブル」(16年)の続編で、配給会社によると8月26日現在は、338万2500人で興収40億3028万円。「累計52億6000万円を記録した前作を抜く勢い」と勢いづいている。
 「ミッション:インポッシブル」はトム・クルーズ主演のシリーズ第6作。配給会社によると8月26日現在では285万人で39億3600万円。こちらも「380万人で51億4000万円を記録した前作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(27年)超えが大いに見込める」と勢いに乗っている。
 というわけで、3強がしのぎを削る洋画。「ジュラシック・ワールド」が頭一つ抜けた状態で後半戦にもつれ込んでいる。
邦画戦線
 邦画も似たような争いになっている。
 まず、週末(土、日曜日)の観客動員数順位。首位を2週守っていた「ジュラシック・ワールド/炎の王国」を引きずり下ろしたのが、「劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」(7月27日公開)だった。人気テレビドラマの映画化。
 以降、首位は邦画勢が奪い合う。「劇場版コード・ブルー」を4週目に引きずり下ろしたのが、「銀魂2」(8月17日公開)。こちらは、人気漫画の実写化。その「銀魂2」を早くも翌週、首位から引きずり下ろしたのが「検察側の罪人」(8月24日公開)だ。
 この3作について、やはりそれぞれの公開最初の土日の成績で比べてみよう。
 「劇場版コード・ブルー」(7月27日公開)が、81万1000人で10億9600万円。「銀魂2」は、38万5000人で5億2800万円。「検察側の罪人」は、31万8000人で4億1600万円。
 邦画は、「劇場版コード・ブルー」がスタートダッシュを切っていたことが分かる。
 大高さんは「劇場版コード・ブルー」について、「テレビドラマが高視聴率だった点が何よりも大きい。映画は、登場人物たちのその後を描いており、視聴者にすれば大いに気になるところ」と分析。興収は累計で「90億円超えが期待できる」と話し、最終的な覇権争いは、洋画の「ジュラシック・ワールド」との一騎打ちになるのではと予想。
 一方、「銀魂2」の配給元であるワーナーブラザースジャパンの松橋真三プロデューサー(49)は「29年の邦画の累計興収1位(39億円)を記録した前作『銀魂』の勢いを維持すべく翌30年の続編公開を決定し、実現できた。競合する洋画に大作が多いのことも織り込み済み。十分に勝負できる」と話す。
伏兵
 この夏の気候同様、異変もあった。台風の目と目された細田守監督の長編アニメーション「未来のミライ」(7月20日公開)が、伸び悩んでいる。最初の週末で、動員29万5000人で興収4億円。8月19日現在では193万人で24億5000万円だ。
 大高さんは「これまでの細田作品で好まれたエンターテインメント性が薄まり、主に家族の日常を描く作風となったことが理由に考えられる」と話す。
 一方、当初2館だった上映館が200館を超える拡大公開となるなど、話題性でナンバーワンの「カメラを止めるな!」は、18、19日の観客動員数では「未来のミライ」を抜いた。8月27日現在、動員86万8000人で興収12億5700万円となっている。
 その他、ミュージカル映画「マンマ・ミーア!」(21年)の続編「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」(8月24日公開)は、公開後初週末(25、26日)の動員数こそ7位だったが、大高さんは「息の長いヒットを続けるのが特徴のミュージカル映画だけに、じりじりと順位を上げるのではないか」と予想する。(文化部 高橋天地)
 観客動員数、興行収入は興行通信社調べ。