【Jリーグ】イニエスタ効果続々 チケットは完売 海外メディアも注目で次なる“大物”来日も - 産経ニュース

【Jリーグ】イニエスタ効果続々 チケットは完売 海外メディアも注目で次なる“大物”来日も

来日後、初の対戦となった天皇杯4回戦で競り合う神戸・イニエスタ(右)と鳥栖・フェルナンドトーレス=ベアスタ
J1磐田戦の前半、来日初ゴールを決めた神戸・イニエスタ=ノエビアスタジアム神戸(甘利慈撮影)
 サッカーJ1神戸に加入したイニエスタが期待に違わぬ活躍を見せている。世界中のサッカーファンを魅了してきた元スペイン代表はあっという間にチームにフィット。この司令塔見たさにホーム戦だけでなく、アウェー戦もチケット完売が続き、海外メディアもイニエスタの動向を追っている。
 スペイン1部のバルセロナ、そしてワールドカップと欧州選手権のメジャータイトル3連覇を達成したスペイン代表の黄金期を中心選手として支えたイニエスタへの期待は加入前から高かった。
 ドリブル、パス、華麗なターンといった技術だけではない。Jリーグの原博実副理事長は「体つきはむしろ日本人よりもきゃしゃ。手本になるし、夢を与える存在になってくれる」と語り、チームメートだけでなく、未来の日本代表を背負う子供たちへの好影響に期待を込める。
 イニエスタはJ1第17節の湘南戦(7月22日)にデビューすると、第21節・磐田戦(8月11日)、第22節・広島戦(同15日)で連続得点と上々のスタートを飾った。
 海外メディアもすぐさま反応した。元ドイツ代表FWポドルスキからのパスを受けて、ワンタッチで前を向き、GKも交わして決めた磐田戦の得点について、英BBC放送は「ブリリアント(素晴らしい)」と称賛。英メディア「メトロ」も「センセーショナル」と報じた。別の英メディアは「彼は日本に行っても自身の能力を失っていない。日本での生活を楽しんでいる」と伝えた。
 海外で報道されることがJリーグに恩恵をもたらすと指摘する声もある。
 「Jリーグがスタートして25年。リーグとして成熟した半面、創成期に比べて大物が減った。今はネットを通じて多くの人が情報を得る。イニエスタのプレーを見て『自分も行ってみようか』と思う選手も出てくるはず」と話すのはあるJリーグクラブの関係者。近年中国勢に押され気味のリーグの存在感が高まることへ期待を示した。
 5月のイニエスタ入団決定から2カ月、J1鳥栖には元スペイン代表フェルナンドトーレスが加入した。スペイン代表でともに戦った名FWはイニエスタに日本行きについて話をしていたといい、鳥栖行きの決断に影響を与えたことは間違いない。2人は来日後、初の対戦となった天皇杯4回戦(8月22日)後、ツイッターに投稿し再会を喜び合った。
 今季3位以内でシーズンを終えれば、アジア・チャンピオンズリーグの出場権を手にすることができる。「すばらしい雰囲気でやれていることに喜びを感じている。勝ち点を積み上げていくだけさ」とイニエスタ。終盤に入ろうとするリーグ戦で天才司令塔がどんなプレーを見せてくれるのか。ますます目が離せなくなりそうだ。