「きのこ」vs「たけのこ」総選挙がついに投票締め切り きのこ党が意外に肉薄!?

ビジネス解読
きのこ、たけのこ、どちらの党が勝つのか。結果発表は9月上旬だ

 世のスナック菓子好きが注目する“総選挙”の投票が7月31日、ついに締め切られた。2月26日に投票が始まった明治の看板商品「きのこの山」と「たけのこの里」の人気を競う「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018」は、終始たけのこの里がリードしてきたが、最終盤できのこの山が猛追。差をわずかに縮め、開票結果の発表まで勝敗は読めない状況だ。

 総選挙は、チョコレート菓子のきのこの山を支持する「きのこ党」とたけのこの里の「たけのこ党」、そのどっちもを推す「どっちも党」の三つどもえの戦い。各党、勝利すれば実現するというマニフェストを掲げて半年間に渡る選挙戦を繰り広げた。

 前半戦はきのこの山がたけのこの里に大きく水をあけられ、5月10日に発表された中間投票結果では、きのこ党が187万1148票、たけのこ党が302万5650票、どっちも党が79万0272票と、たけのこ党がダントツのリードだった。

 というのも、投票開始早々の2月28日にレスリング女子で五輪3連覇を果たし、「霊長類最強女子」の異名を持つ吉田沙保里選手(35)が、ツイッターに「たけのこの党のみなさん応援よろしくお願しまーす!」とのコメントを掲載して、たけのこ党の支持を表明。たけのこ党は、最強の応援団の支援を背景に一気に差を広げた。

 これに対し、きのこ党はというと、柔道家の篠原信一さん(45)が「きのはら信一」として総選挙に参戦。マニフェストを追加し、期間中にたけのこ党からきのこ党に乗り換え、応援ツイートをすると豪華賞品が当たる「♯きのこ党へののりかえキャンペーン」と、まるで携帯電話の販売促進キャンペーンのような作戦で、逆転に向けてラストスパートをかけた。

 この総選挙、もちろん、きのこの山とたけのこの里を競わせて購買意欲を高める販促キャンペーンなのだが、ともに格闘家の応援を受けたきのこ、たけのこ両党の戦いは投票締め切りに向けてヒートアップ。なんと、締め切り直前の7月下旬時点では、たけのこ党の623万41828票に対し、きのこ党は600万7662票と肉薄し、中間投票結果で100万票以上あった差を約20万票に縮めてきたのだ。

 得票率で見ると、たけのこ党44%に対し、きのこ党は42%とその人気はほぼ拮抗(きっこう)しているといえる。一方で、「きのこ、たけのこのどっちも好き」というどっちも党は200万2829票(得票率14%)と沈み、2強対決が鮮明になった。

 投票はインターネットでの投票と、商品を買って行う郵送投票で行われている。現在はこれまで集計されていなかった郵便投票分と7月下旬から締め切りまでのネット投票分を集計中だ。ネット投票は毎日できるとはいえ1回1票、対する郵便投票は1票につき20倍のカウント、つまり20票になる。きのこ党への投票が多ければ、十分逆転は可能だ。

 特設サイトでは、「2018.08.01 きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018、投票期間終了! 現在、最終得票数を集計中です はたして勝つのはどの党か?! 結果発表は9月上旬頃を予定 それまでお楽しみに!」との表示が出ている。

 たけのこ党との100万票以上合った差を、ここまで縮めてきたきのこ党。果たして逆転はあるのか、明治広報部に聞いてみた。

 --きのこ党がたけのこ党に肉薄していますが

 明治広報部「『大粒願掛け幸せきのこの山』を発売したり、プロモーションを仕掛けたりしましたが、本当のところはよく分からないです」

 --ところで、本当に勝った党が掲げたマニフェストは実現されるのでしょうか

 「勝利する党が決まりますから、全部ではないですが、できるものは検討しています。商品化とか。乞うご期待ですね」

 とのことだった。商品化ということであれば、きのこ党なら「驚きのこの山」、たけのこの里なら「吉田沙保里とつくる たけのこの里」なのか。これ以外にも、実現されるマニフェストはあるのか。

 果たして勝利は、きのこ、たけのこ、どちらの党が手にするのか。そして、どんなマニフェストが実現されるのか。いずれにしろ、9月上旬の発表が待ち遠しい。(経済本部 小島優)