【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】〈683〉「大虚報」あきれた「週刊新潮」の居直り - 産経ニュース

【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】〈683〉「大虚報」あきれた「週刊新潮」の居直り

爆笑問題の太田光。激怒するのは当然だ(飯田英男撮影)
 結局は「大虚報」だったわけだ。
 『週刊新潮』が先週号で“スクープ”した爆笑問題・太田光の日大芸術学部裏口入学問題。
 何の物証もなく、たったひとりの「日大関係者」の証言で「800万円支払って裏口入学」などと決めつけられては、太田光が激怒するのは当然だ。
 今週(8月30日秋初月増大号)の続報で何か新しい事実でも出てくるのかと思っていたら「笑い飛ばせばそれで良かった 爆笑問題『太田光』の日大問題」。
 そりゃないだろう。
 〈「洒落(しゃれ)のわかる芸人にしては残念」〉(演芸評論家、吉川潮氏)、〈「猛反論ではユーモアのセンスが欠けてしまっていました」〉(作家、佐藤優氏)などのコメントを引用し、『新潮』、必死に自己弁護。
 〈「学生集めのために一般入試ではないAO入試などの、形を変えた『裏口』の制度導入が続き、何をもって裏口入学とするのか、その定義が以前のようにハッキリしたものではなくなっています」〉(佐藤氏)
 AO入試にカネは動いていまい。
 これほどの「居直り」、長い間、週刊誌を読んできたが初めてだ。あきれた。
 『週刊現代』(9/1)が横浜では売り切れていた。
 「横浜にまもなく大地震 そのとき何が」というトップ記事が効いたらしい。
〈374万人に逃げ場はあるか?〉〈ランドマークタワーから人が降ってくる〉〈山下公園が水没〉などとセンセーショナルなサブタイトルがついているが、読んでみると、真っ当な警告記事。
 実は関東大震災では東京より横浜の方が被害が大きかったという。
 〈東京の1万2000棟に対し、横浜では1万6000棟が倒壊(中略)東京は津波による被害はほとんどなかったが、横浜では300人が津波によって死亡〉
 政府・地震調査委員会によると、横浜で今後30年以内に震度6弱以上の地震が発生する確率は〈82%〉。
 ならば、具体的に、今、何をすべきかを書いてほしかった。(花田紀凱=月刊『Hanada』編集長)