【大リーグ通信】意外に長引くダルビッシュめぐる舌戦 Aロッドの発言きっかけに…  - 産経ニュース

【大リーグ通信】意外に長引くダルビッシュめぐる舌戦 Aロッドの発言きっかけに… 

傘下マイナー1Aの試合で先発したが、2回の投球前に不調を訴えるカブスのダルビッシュ=19日、サウスベンド(共同)
傘下マイナー1Aの試合で、大勢の観客が見つめる中、2回の投球前にベンチに戻るカブスのダルビッシュ=19日、サウスベンド(共同)
アレックス・ロドリゲス氏(リョウ薮下撮影)
カブスのマドン監督(AP)
 これも一流投手であることの、一つの証明なのだろうか。今年2月にカブスと6年総額1億2600万ドル(約138億6000万円)の超大型契約を結びながら、5月23日に右上腕三頭筋の腱炎で戦列からの離脱が続いているダルビッシュ有(32)。リハビリ中の本人をよそに、長引く故障をめぐり、激しい舌戦が繰り広げられている。
 騒動の主は元ヤンキースで通算696本塁打を誇ったアレックス・ロドリゲス氏(43、Aロッド)。7月29日、解説者を務めるスポーツ専門局ESPNの中継で、「彼を取り巻く環境は非常に悪くなっている。球団は公には何も言いたくないのだろう。莫大(ばくだい)な契約をした投手が投げられないのに普通にチームに同行している。アリゾナかどこかでリハビリを彼に任せきっている。彼がクラブハウスでの信頼を一瞬にして失いかねない」と発言した。
 Aロッドはダルビッシュのチームメートをクラブハウスで“独自取材”してコメントを収集。「チーム内にもダルビッシュを疑問視する空気が漂っていることは間違いない」(ESPN)とも付け加えたことが輪を掛けた。
 これにはジョー・マドン監督(64)はじめ、カブス側が反発。シカゴ・サン・タイムズ紙によると、「カブスはAロッドの“待ち伏せ”取材に怒りが爆発している。マドン監督はラジオ番組で『発言は不適切だ。全く事実と異なる。みんな故障のことは理解しているし、復帰に向けてサポートする』と強く反論した」と報じた。
 シカゴ・トリビューン紙は「かつて自らの薬物疑惑で嘘をつき通したAロッドに、そんなコメントをする権利はない」と切り捨てた。
 時間の経過とともに、いったんは沈静化したかにみえたが、実は尾を引いていた。8月12日になって、マドン監督とAロッドとの間で、手打ちの会談を行うハメになってしまった。
 MLBの公式ホームページは「カブスとナショナルズの試合前、ダルビッシュへのコメントに関して2人が話し合った」と題して、「マドン監督とAロッドはオープンに遠慮なく話をしたというが、監督はもちろん、ダルビッシュとも“和解”というわけにはいかなかった」と伝えた。
 話し合いが終わってもAロッドは「ダルビッシュについての発言には後悔していない」と自説を曲げていない。
 ダルビッシュは19日にマイナー、1Aでリハビリ登板したが、痛み再発のために1回で降板した。復帰時期が確定しない状況下で、舌戦も火が消えた状態にはなさそうだ。