広島の圧倒的な強さ 改めて問われるクライマックスシリーズ 5割満たぬチームの是非も

プロ野球通信
優勝へのマジックナンバーが再点灯し、選手を出迎える広島・緒方監督(右端)=18日、横浜

 プロ野球広島がセ・リーグ3連覇へ向けてペナントレースの首位を独走している。2位のヤクルトとは11ゲームもの大差。リーグ全体の貯金を広島が独り占めし、優勝へのマジックナンバーも点灯し、もはや優勝は当確ムードだ。

 もはや、関心はクライマックスシリーズ(CS)にどのチームが進出するかに移っている中、ここまで差がつくと、果たして、CSが必要か否かの議論が再燃する可能性がある。

 広島は昨年のペナントレースでも、88勝51敗4分で勝率・633という圧倒的な成績で、2位阪神に10ゲーム差をつけた。ところが、短期決戦は、調子や相性などがモノを言う。CSファーストステージでレギュラーシーズン2位の阪神を撃破した3位のDeNAにCSファイナルステージで2勝4敗で敗れ、日本シリーズへ進めなかった。

 昨年も、日本シリーズの正当性について議論が巻き起こったが、昨年の“救い”はDeNAまでが貯金があったこと。ところが、今年は8月19日現在、2位のヤクルトが51勝52敗で“借金生活”。3位の巨人は借金2、4位の阪神は借金4を抱えている。仮にこのまま、推移したと仮定して、勝率5割に満たないチームが出てくる可能性がある。そんなチームがCSへ進んでいいのか、という疑問が当然、浮上する。

 米大リーグでは、プレーオフに進出できるのは、地区の優勝チームか、ワイルドカード(2位の中で最高勝率チーム)で、原則として勝率5割に満たないチームが進出することはあり得ない。

 あるプロ野球関係者は「CSはレギュラーシーズンから日本シリーズへとファンの関心をつないでいく重要な試合」と強調するが、「ゲーム差も10以上つくと、ハンディのようなものが必要では。上位のチームに1勝を与えるとか、勝率5割未満のチームはCS進出を認めないとか」と指摘する。

 最終的に首位・広島と2位以下のゲーム差がさらに広がり、2位以下のチームの勝率が5割を下回るようだと、本格的なCS是非の議論が高まりそうだ。

(記録は8月19日現在)