【スポーツ異聞】タイガー・ウッズの復活は本物か? 米メディアも半信半疑 - 産経ニュース

【スポーツ異聞】タイガー・ウッズの復活は本物か? 米メディアも半信半疑

全英オープンの初日、同じ組でラウンドする松山英樹(左)とタイガー・ウッズ=カーヌスティ・リンクス(村本聡撮影)
全英オープンの初日、1番でティーショットを放つタイガー・ウッズ。6年ぶりにメジャー大会で1桁順位となった=カーヌスティ・リンクス(村本聡撮影)
全英オープンの第2ラウンド、2番でティーショットを放つタイガー・ウッズ。最終順位は6位と健闘した=カーヌスティ・リンクス(共同)
全英オープン3日目、ホールアウトしギャラリーの声援に応えるタイガー・ウッズ。人気は根強い=カーヌスティ・リンクス(村本聡撮影)
全英オープンの最終ラウンド、4番でバーディーを奪いガッツポーズするタイガー・ウッズ。6位と健闘した=カーヌスティ・リンクス(共同)
 7月22日に閉幕した男子ゴルフの全英オープン選手権で、元世界ランキング1位のタイガー・ウッズ(42)が通算5アンダー、279で6位と健闘。メジャー大会で1桁順位は実に6年ぶり。復活へ向け、存在感を世界へアピールした。
 世界ランキングも、一時は1199位まで落ちていたのが、最新のランクでは50位にまで浮上。米メディアは、優勝者そっちのけで、ウッズの復活話で持ちきりだ。
 確かに、最終日は期待を抱かせた。前半は2バーディー、ボギーなし。一時、首位に立った。CNN(電子版)は「38分間、タイガー・ウッズは人々に完全復活を信じさせた」との見出しで、ウッズを大々的に取り上げた。
 マスターズ優勝4度、全米オープン優勝3度。全英オープン優勝3度。米ツアー優勝は歴代2位の79勝。改めて書くまでもないほど、ウッズが大スターであったのは間違いない。あった、と過去形にしたのは、その後、私生活のトラブルを含め、どん底まで転落した経験があるからだ。
 2009年、不倫スキャンダルに見舞われ、交通事故を起こした。ツアー欠場を表明し、競技から遠ざかっていたが、12年のアーノルド・パーマー招待で優勝。その後もツアーで優勝し、勝利数でジャック・ニクラスを抜いて歴代2位に躍り出た。
 しかし、好事は長く続かなかった。13年には腰を負傷し、ツアーの欠場が続いた。痛み止めの投薬の影響で、フラフラのまま車を運転し、警察に逮捕されたり、ろれつが回らないシーンが映し出されるなど、アクシデントが続いた。
 米国人は大のヒーロー好き。かつてのスーパースター、ウッズが、強いウッズとして復活劇を遂げることを期待することは理解できる。が、これまでの経過を見ると、全英の6位をもって「復活」とするのは明らかに時期尚早だ。
 現に、米国の全国紙「USA TODAY」は「タイガー・ウッズの全英オープンの衝撃は、他のメジャー大会の勝利を意味するものではない」との見出しで、復活について懐疑的な見方をしている。
 この全英の6位により、8月2日に開幕する世界選手権シリーズ「ブリヂストン招待」出場が決まった。同9日からは今年最後のメジャー大会、全米プロ選手権(米ミズーリ州)が控える。そこで復活か否かを見極めたいところだ。