【プロが指南 就活の極意】「正解のある」大学受験と「正解のない」就活 悩みすぎないで! - 産経ニュース

【プロが指南 就活の極意】「正解のある」大学受験と「正解のない」就活 悩みすぎないで!

就職活動の面接が解禁され、損害保険ジャパン日本興亜の面接に臨む学生たち=6月1日、東京都新宿区(宮崎瑞穂撮影)
 8、9月は学生の夏季休暇中となるため、企業のインターンシップが充実しています。意識の高い学生は学業やアルバイトのかたわら、インターンシップに熱心に参加していると思います。内定塾に通う学生も多い人で30社以上のインターンシップに申し込んでおり、売り手市場といわれる中でも危機感を持って就職活動に臨んでいます。
 さて、今回は就活で「学生が陥りやすいこと」を話したいと思います。
 大学受験のような感覚で就活に臨む人が多いですが、実際は大きく異なります。その主な要因は「現在の立ち位置が分からない」ことです。受験の場合は、普段のテストや模擬試験などで「あとどのくらいで合格」という“物差し”がありますが、就活の場合、内定を取れるかどうかは残念ながら誰にも予測できません。学生指導の担当者であれば、どのような学生が受かりやすいか判断できますが、初体験となる学生たちにとって自分で判断するのは容易ではありません。
 実際の面接でも終了後にフィードバックをもらうことはほとんどなく(インターンシップの場合はもらえる可能性あり)、何が原因でダメだったのか、次の面接にどう改善すればよいのか分からず、悩む学生はたくさんいます。また、面接官によってもアドバイスが異なるので、何が正解か分からなくなってしまうのです。今まで「答えがある」人生を送ってきた多くの学生にとって、「答えのない」就活は初めての経験になるため、精神的にもきつく、一人で乗り越えるのは簡単ではありません。社会人から見ると「答えのないことなんて社会に出たら当たり前」と思うかもしれませんが、学生にはまだ理解ができないのです。
 最近の就活は、大学3年の3月から企業説明会が解禁されるため、多くの3年生は「就活は来年から始まる」と思い込んでいます。しかし、企業の学生囲い込みの動きは早く、実質、3年生の夏のインターンシップから就活はスタートしています。約1年間の就活でモチベーションを保つことは容易ではなく、多くの学生が一喜一憂して体力的にも、精神的にも疲れがたまるはずです。マスコミでは一部しか報道されませんが、就活を機に自らの命を絶ってしまう学生が毎年結構います。就活の失敗でその後の人生にゆがみが生じてしまう人もたくさんいるのです。これも何が原因で内定をもらえなかったのか分からないため、自分の人間性が否定されたと感じ、自己否定するのです。
 人生を長く経験していれば、「就活ごときで何を悩んでいる」と理解に苦しむかもしれませんが、就活は受験以上に大きな壁となっています。
 就活をこれからスタートする学生は、うまくいかないことの方が多いはずです。そのようなときに一人で抱え込むことなく、「他の学生も同じだ」と思えることが大事です。就活は自分だけうまくいっていないような錯覚に陥ってしまう可能性があります。一人で悩まずに周りの友人や家族に話せるような環境を探しましょう。また就活を迎える子供を持つ保護者や周りの関係者は、就活は大変という認識を持つようにしてください。
 ご両親の就活と現在の就活は大きく状況が変わっています。子供の就活に口出しすることに賛成はしませんが、子供が何か話をしようとしたときには、必ず耳を傾けてください。就活はまだ始まったばかりですので、気負いすぎることのないよう注意が必要です。(「内定塾」講師 齋藤弘透)
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