【プロが指南 就活の極意】面接は入室から退室までの「足し算」で評価される - 産経ニュース

【プロが指南 就活の極意】面接は入室から退室までの「足し算」で評価される

大手損害保険の採用面接で、順番を待つ学生たち=平成29年6月
 就職活動の本選考でもインターンシップの選考でも面接で悩むことは多いでしょう。面接で落ちてしまうと何が原因なのか考えると思います。学生に話を聞いてみると、「あの質問でうまく答えられなかったから落ちた」といった話をよく耳にします。
 結論から言うと「それだけの理由」で落ちることは考えにくいです。基本的に面接は「足し算」と考えてほしいと思います。入室してから退室するまで足し算が行われるのです。終えたときにプラスであれば選考を通過する可能性は高いですが、マイナスやゼロであれば通過しません。面接で大事なことはあくまで印象や雰囲気、企業が求める人材であるかであり、自分の個性を主張することです。しかし、最近の学生は「答え合わせ」のように、「こう聞かれたらこう答える」「あの質問にはこの答えが良い」と考えている人が多いです。全ての質問に完璧な答えができても落ちることは十分あり得ることを理解しましょう。
 学生からすると、企業の人事は10分話を聞いただけで、相手の全てを理解できると思う方もいるかもしれませんが、残念ながら不可能です。大学に入学したばかりのころを思い出すと分かると思いますが、初めて会う友達と1時間程度過ごしたぐらいではその人の全てを理解することはできなかったと思います。
 これらを踏まえると30分間の面接を数回実施しただけでは学生の全てを理解することは難しいのです。そのような中で少しでも学生を理解するため、企業の人事担当者も創意工夫して質問するのです。そして、質問に答える内容よりも、話している表情や口調を見ながら「この人と働きたい」「将来的に有望である」と思われるかどうかで評価していることが多いのです。
 例えばある総合商社の面接で志望動機を聞かれた際の例を挙げてみます。
 Aくん(有名私立大)
 「世界に影響力を与えることができ、とにかくでかい仕事をやりたいので志望しています。説明会やOBの話を聞いてダイナミックな働き方に憧れを抱き、私も一流のビジネスパーソンになりたいと思いました」
 Bくん(有名国立大)
 「日本の優れた技術やモノを海外に発信し、日本人が誇れる日本を取り戻すことで日本の存在感を高めていきたいと思い志望しています。外交官である父の影響や4年間海外留学をしていた経験から、日本の存在感が薄れていくのを感じ、日本人が世界の中で評価されていない現状を変えたいと思っています」
 Aくん、Bくんの志望動機を聞いてどう思いましたか。おそらくBくんの方がより具体的で説得力があるように思えますが、内定を得たのはAくんの方です。なぜAくんが内定をもらえたかといえば「志望動機だけで判断していない」ということが挙げられます。いくら相手が納得する答えを伝えることができても、結局は面接官が一緒に働きたいと思うかどうかなので、質問に対する答えだけで合否が決まるわけではないということを理解しておきましょう。(「内定塾」講師 齋藤弘透)
 ここ十数年で新卒の就職活動も大きく変化してきました。今年は特に変化の年になります! 新卒の就職活動は、世の経済状況や世相を反映しやすく、年によって状況が異なります。東京、名古屋、大阪の主要都市を中心に全国12校舎を持つ、就活塾・予備校最大手の「内定塾」講師が週替わりで、就活事情の最前線をご紹介します。
内定塾:http://www.naitei-jyuku.jp/
内定塾の志望動機:http://www.naitei-shiboudouki.com/
内定塾facebook:https://www.facebook.com/naiteijyuku