【衝撃事件の核心】シャンデリアにダーツ…「ナンパ師」セミナー受講生らが女性を連れ込んだ専用部屋「ハウス」の全貌 - 産経ニュース

【衝撃事件の核心】シャンデリアにダーツ…「ナンパ師」セミナー受講生らが女性を連れ込んだ専用部屋「ハウス」の全貌

「ナンパ師」セミナーの受講生が女性を連れ込んだマンション=東京都新宿区西新宿
「ナンパ師」セミナーの受講生が女性を連れ込んだマンション=東京都新宿区西新宿
 今月8日、女性に大量の酒を飲ませて乱暴したとして、会社員の男2人が警視庁に準強制性交容疑で逮捕された。男らは有料で女性の口説き方を教える「ナンパ師」と呼ばれる男性用セミナーの受講生で、“連れ込み”専用にセミナーが用意した「ハウス」と呼ばれる部屋を100回以上利用していたという。シャンデリアやダーツまで完備した室内で、一体何が起こっていたのか-。
3時間3千円
 東京・新宿の高層マンションやオフィスビルなどが立ち並ぶ一角。瀟(しょう)洒(しゃ)なデザイナーズマンションの一室で、昨年7月31日、事件は起こった。
 逮捕された20代と30代の男2人はこの日、ナンパで知り合った女性、この日初めて会った被害者の20代女性の計4人で新宿・歌舞伎町の飲食店で酒を飲んだ後、2次会と称してこの「ハウス」へ向かった。
 ハウスは2人が受講したナンパ師のセミナーが、受講生のために用意した専用部屋。捜査幹部によると、1DKの天井にはシャンデリアがあしらわれ、壁にはダーツの的も。冷蔵庫には大量の酒が完備されていたという。利用料は飲食代込みで3時間3千円と割安で、受講生が事前に鍵を借り、利用後にセミナー側に料金を支払う仕組み。
 捜査関係者は、「ホテルなどではなく、一見普通のマンションなので、女性を連れ込みやすかったのでは」と分析する。
 男らはこの部屋で、女性らにテキーラを何杯も飲ませたという。女性のうち1人は途中で帰り、室内には被害者の女性と、男2人の3人が残された。
 男らはこの後、酔って抵抗できない状態になった女性にわいせつな行為をしたとして逮捕された。男のうち1人は容疑を認め、もう1人は「合意の上だった」と否認している。
「学割」に「教材」も
 2人が受講していたセミナーとは、どんな内容だったのか。
 ホームページ(HP)などによると、セミナーは「月間60人斬り」を自称するナンパ師の男性らが講師となり、「通常コース」「超初心者コース」「スペシャルコース」など、受講生の要望に合わせた講習内容を用意。通常コースの料金は5万4800円(学割2万7400円)で、「座学」や「実践」を含む約4時間の講習を3回受けることができ、「教材」のテキストやDVDを無料や割引価格で入手できる特典付。講師によるマンツーマンのスペシャルコースは、料金29万8千円と自動車免許教習並みだ。
 HPには「最強の講師陣」「最強の実績」など、さながら有名学習塾のようなうたい文句が並び、受講者の体験談なども掲載。ナンパした女性の容姿や、人数などを自慢し合う内容だった。
人生棒にふるリスク
 セミナーの主催者とみられるナンパ師の男性はこのHP上のブログで、「ナンパに関する法律」と題し、強制わいせつ罪や条例違反など、抵触する可能性のある法律を紹介。対処法として女性との会話の録音や録画などを勧めたうえで、「ルールをしっかり守って活動しなければ逮捕されて人生を棒に振ってしまう可能性があります」「ずっとナンパを楽しみたいのであれば、リスク管理はしっかりとしなければいけません」などと注意喚起していたが、今回、実際に受講者から逮捕者を出す結果となった。
 事件現場となったハウスについて、逮捕された男は「100回以上使った」などと供述しており、セミナーの受講生らが頻繁に利用していたとみられる。警視庁はこうした環境が事件を誘発した可能性もあるとみて、ほかに同様の被害がないかも含めて慎重に捜査を進めている。