【プロが指南 就活の極意】企業が最終面接でチェックするのは…「本気度」 - 産経ニュース

【プロが指南 就活の極意】企業が最終面接でチェックするのは…「本気度」

毎年、全国各地で企業説明会や面接会が開かれている=松山市
 就職活動を続けてきた学生にとって6月は、企業の内々定を獲得したり、最終面接に臨んだりと勝負の月です。しかし、今まで順調に就活を進めてきたのに最終面接で不合格となる絶望感は計り知れません。
 内定塾には就活がうまくいかず相談をしにくる学生も多いのですが、実際、過去に8社の最終面接まで進んだにもかかわらず、全て不合格になる学生もいました。さすがに大きく自信を喪失し、就活自体に取り組む意欲をなくしていましたが、最終的に無事内定を獲得できました。面接ではしっかりと自分を表現できているのに、なぜか最終面接で落ちる。実は、こういった学生は少なくありません。
 それはなぜなのか? 企業側の思惑も踏まえ、解説します。
 面接で、企業はどういう視点で学生を評価しているのか。大きく分類して「能力」と「適性」の2つに分かれます。能力面では、会社に貢献できるだけの能力もしくは潜在能力(ポテンシャル)を持っているか、つまり給料を払うにふさわしい優秀な人材かという基準です。
 適性面では、学生のやりたいことができるか、社風に合っているか、会社の仲間とうまくやっていけるかといった企業にマッチするかという基準になります。能力面だけがすごく高くても、企業の社風に合わなければ離職につながる可能性は高いですし、当然、社風にはマッチしていても企業に貢献できる能力を持ち合わせていなければ就職しても活躍できないという状態になってしまいます。
 そのため、学生の能力、適性の両面を見極めるために、企業側は、面接▽エントリーシート▽グループディスカッション▽筆記試験-などさまざまな選考を複数回実施するのです。その最終的なチェックが最終面接になるのです。
 ただ、ここ数年で最終面接の意味合いが少し変わってきたようです。背景にあるのが人材不足からの売り手市場といわれる就職環境です。
 企業にとって魅力的な学生は、何社も内々定を獲得し、中には10社以上の内々定を獲得する学生もいます。もちろん、企業が採用基準自体を大幅に下げたわけではないので内々定を獲得できない学生も多く、結果として「就職留年」という就活のために1年留年する学生が増えているというのが近年の傾向です。このように内々定をたくさん獲得する学生と、内々定がなかなか獲得できない学生の二極化が進んでいるようです。これによって採用する企業側の大きな問題が生まれました。
 それが、学生の「内定辞退」です。企業側としても当然、内定辞退者数を想定した採用計画を立て、選考を進めていきます。しかし、近年では、一部の学生に内定が集中してしまう傾向にあるため、内定辞退者数が読みにくくなっているのが現状で、多くの企業で、内定辞退者を減らすことが課題となっています。
 そのため、最終面接では、学生が内定辞退しないかどうかを特に確認したいという意向が働いてきているようです。
 質問例としても近年の傾向としては、「他社の選考状況はどうですか」「弊社の志望度を教えてください」「10年後は弊社で何をしたいか」という志望度合を確認する質問や、「他社の選考を辞退してくれたら内々定を出す」「(入社する意思表示の)入社誓約書を書いてくれたら内々定を出す」というように条件をつけて内々定を出すといった企業もあるようです。
 入社誓約書は法的な拘束力があるわけではなく記入しても労働開始日の4月1日の2週間前までに解除を通知すれば基本的には内定辞退が可能です。民法627条1項に「契約期間の定めのない労働契約においては、労働者は2週間の予告期間を置けば、特段の理由を必要とせずに労働契約を一方的に解除できる」と明記されているからです。
 このように企業側は、内定辞退者を減らすためのさまざまな工夫をし、面接でもあらゆる角度から学生の本気度を探っています。だからこそ学生の立場でも、最終面接では特に第1志望であることをしっかりと伝えるようにしましょう。(「内定塾」講師 齋藤弘透)
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