石川遼、今年は行ける!! 前哨戦で2勝

スポーツ異聞
国内ツアーの前哨戦、千葉オープンで優勝し笑顔の石川

 ゴルフの祭典「マスターズ・トーナメント」が閉幕し、4月12日、「東建ホームメイトカップ」(三重・東建多度CC名古屋)で男子の国内ツアーが幕を開けた。本格的なゴルフシーズン到来に時期を合わせたかのように、好調をアピールしているのが、若き選手会長、石川遼(26)だ。

 同い年の松山英樹がマスターズに奮闘する中、石川は5、6日、千葉・太平洋C成田Cで開催された千葉オープンに出場。100人以上のギャラリーを引きつけながらプレー。第1日は65で回り、最終日は4バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの75と崩れたが、2016年8月の「RIZAP KBCオーガスタ」以来の優勝を果たした。

 休む間もなく、4月7、8日には岐阜・各務原CCで開催された岐阜オープンに出場。第1日は69、最終日には68で回り、逆転で優勝。何と2大会連続優勝の離れ業を演じた。

 残念ながら、ツアー外競技。手にした賞金は千葉が330万円、岐阜が300万円。海の向こうのマスターズの億単位の賞金とはまさに桁違い。それでも、「今年の遼は違う」と印象づけたことは間違いない。

 今年こそ、“裏”開催の大会出場に甘んじたが、来年こそは“表”開催であるマスターズ出場を目指したい。岐阜の大会後、その意向を明かした。そのためには、国内ツアーで実績を積んで、世界ランキングを上げることが必要だ。

 アマチュアだった15歳8カ月でツアー優勝。17歳でプロになった。それから、すでに10年以上の月日が流れた。その間、国内ツアーの賞金王に輝き、米国ツアーに挑戦。いろんな経験を積みながら、プレーヤーとして、また人間としても大きく成長してきた。今年からは選手会長に就任した。

 選手会長として、ファン獲得のための知恵も絞っている。東建ホームメイト・カップを前にした10日、日本ゴルフツアー選手会総会を三重県桑名市で開き、土曜日のプロアマ戦開催や、競技終了後の観客の前での選手インタビュー、選手のサイン入りピンフラッグ販売などの方針を決めた。男子のツアーの人気が凋落傾向にある中、石川は「ファンサービスを向上できるように取り組みをしていきたい」と語った。

 個人のプレーだけでなく、日本の男子のためにも-。心強い限りだ。“二足のわらじ”を履く遼くんに期待したい。