【プロが指南 就活の極意】責任感や義務感をしっかり持とう! - 産経ニュース

【プロが指南 就活の極意】責任感や義務感をしっかり持とう!

合同会社説明会に参加した学生ら=3月1日、東京都中央区(松本健吾撮影)
 3月から就職活動が本格化し1カ月がたちました。現在、就活生は会社説明会やOB・OG訪問など、社会人と接する機会が多くなってくる時期です。そんな中、この時期に社会人から聞こえてくるのが、「非常識な学生が多すぎる」という声です。特に多いのは、自己中心的に振る舞う学生が多いということです。社会人から聞いた話を紹介します。
【例1】
 社会人Aさんは、OB・OG訪問の依頼を受け、繁忙期の中で時間を割いて、会う時間を捻出した。しかし、実際に会ってみると、会社のことを理解しておらず、質問も特になかった。明らかに志望度が低いにもかかわらず、Aさんの会社に対する志望動機をどのように作ればよいのか相談された。
【例2】
 会社説明会に遅刻してきたにもかかわらず、平気で足音を大きく立てて入ってくる。説明会中、常に暑いのかもらったパンフレットであおぎながら椅子の背もたれにふんぞりかえって聞いている。
 このように、社会人が聞くと非常識ともとれる行為を、平然とする学生が存在します。特に就活生の非常識さが顕著に表れているのが、会社説明会の「ドタキャン」です。お付き合いのある企業の人事担当者に聞くと、年々増えているそうで、ひどい時には数割が事前連絡なしのキャンセルだそうです。このような状況を生み出した背景は、どのようなものが考えられるのでしょうか?
 まず、規律やマナーに対する考え方の変化です。企業の採用活動にかぎらず、就活関連のイベントでは、毎回多くの「ドタキャン」が発生します。主催者は、歩留まりを考えながら、集客をしなくてはならないほどです。これは、就活以外のイベントでも同様だと聞いています。つまり、最近の就活生は一定の規律やモラルが求められる取り組みに対して、責任感や義務感が欠如しているように思えます。一見、最近の学生の傾向で片付けられそうですが、要因はそれだけではありません。現在の就活の状況も影響しているのです。
 インターネットを利用した就活が普及することで、「企業の選考を受ける」という行為の敷居が下がってきました。これに伴い、説明会やセミナーに参加することが、労力的にも心理的にも簡単になってしまいました。結果として、無作為に説明会やセミナーに予約する学生が増えると同時に、予約したことに対する責任感や義務感の欠如を招きました。大手の説明会やセミナーであれば、予約開始後の数分で「満席」となるのが当たり前です。この予約争奪戦の中で、「とりあえず」の気持ちで予約する学生が増えたため、当日に行くのが面倒になり、「ドタキャン」が増えるのです。
 このような学生の姿勢に対して、当然ながら企業は対策を講じています。例えば、説明会での態度をチェックし、それを選考の評価に加えたり、「ドタキャン」した学生の履歴を残しておき、エントリーシートの選考結果に反映させたりしています。
 そして、企業の対策を知った学生が、表面的な対策をとるのは目に見えています。こうした「いたちごっこ」は、「企業活動に有益な人材を採用する」という本質から離れ、非常に低次元のせめぎ合いになってしまいます。ここまで挙げた例は、一部に過ぎません。多くの学生は真剣に自分に合った企業選びに取り組んでいます。そのような学生が、時代の流れに巻き込まれないようにし、純粋に自分に合った企業探しができる状況を模索していく必要があると考えます。(「内定塾」講師 齋藤弘透)
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