【スポーツ異聞】欧州遠征で守備崩壊 韓国サッカー代表「W杯で恥かくかも」とエースも自虐的 - 産経ニュース

【スポーツ異聞】欧州遠征で守備崩壊 韓国サッカー代表「W杯で恥かくかも」とエースも自虐的

3月の欧州遠征でポーランド戦に敗れ、韓国選手(左)はピッチ上で悔しがった(AP)
欧州遠征の北アイルランド戦で、韓国(手前)は課題の守備がまた崩壊した(AP)
欧州遠征2試合で5失点。韓国の申台龍監督は課題の守備を立て直すことができなかった(ロイター)
欧州遠征のポーランド戦で守備の乱れから敗戦し、韓国選手はピッチ上に倒れ込んだ(ロイター)
欧州遠征の北アイルランド戦で、韓国は前半7分にクォン・チャンフン(中央)が幸先よく先制したが…(ロイター)
欧州遠征の北アイルランド戦で、韓国は前半7分にクォン・チャンフン(22番)が幸先よく先制したが…(ロイター)
 サッカーの韓国代表は3月下旬の欧州遠征で、6月に開幕するワールドカップ(W杯)ロシア大会1次リーグの対戦相手を想定して北アイルランド、ポーランドと対戦し、2連敗を喫した。2試合で計5失点と守備が崩壊。守備強化が叫ばれ続けてきた中、失望感ばかりが残る結果となった。
 「この程度の準備ではW杯で恥をかくかもしれない」。韓国の聯合ニュース(日本語版)などによると、イングランド・プレミアリーグ、トットナムでプレーするFWソン・フンミン(25)は、簡単に失点する現状に自虐的になった。英紙ミラーには、「W杯F組で韓国が最下位でなければ驚くべきこと」と酷評された。
 今回の欧州遠征メンバー23人のうち、守備陣には韓国Kリーグの全北現代の5人を招集した。2014年ブラジルW杯で優勝したドイツは、ドイツ1部の強豪、バイエルン・ミュンヘンの選手で守備を固めた。韓国代表の申台龍監督もドイツに倣い、クラブで練られた組織的な守備を期待した。
 申監督は「全北の守備陣はKリーグで最高だ」と語っていた。ところが、申監督は守備陣の一角に、J1・FC東京のチャン・ヒョンスを配置。韓国紙、東亜日報(日本語電子版)は、申監督が「前提条件」を破ったうえ、強調していた「守備の組織力」をテストしなかったことに疑問を呈した。
 スウェーデン戦を想定した3月24日の北アイルランド戦では、前半7分に相手守備陣の裏に飛び出す形で先制点を奪った。しかし同20分、ゴール正面のセットプレーから、相手のパスをキム・ミンジェが足に当ててオウンゴール。後半41分には、ロングパスへの対応を誤り、3人もいた守備陣が振り切られて勝ち越しゴールを許した。
 韓国紙、朝鮮日報(日本語電子版)は「決定的な守備のミスが原因で勝つことができるゲームを敗れた」と批判した。英BBC(電子版)は「全体的な攻撃ラインと中盤で圧倒したが、守備が弱かった」と指摘した。
 仮想ドイツのポーランド戦(3月28日)では、前半32分に、欧州予選で16得点を挙げ、1大会における歴代最多記録を作ったバイエルン・ミュンヘンのロベルト・レバンドフスキ(29)にマークを外され先制ゴールを許した。前半終了間際には、ポーランドの速攻に対応しきれず、簡単に縦パスを前線に通され、GKとの1対1を決められた。
 レバンドフスキらが退いた後半に2得点を挙げて追いすがったが、ロスタイムにゴール右正面からシュートコースを消せず、ボールに詰めもせず、ミドルシュートを簡単に決められた。
 中央日報によると、ポーランド紙は韓国について「スピードが遅く、対戦相手の立場では反応しやすかった。逆襲の状況でパスも正確さを欠いた」と論評した。さらにポーランドがW杯1次リーグで対戦する日本と比較し、「韓国が日本より弱いチームであるのは事実。この勝利ですべてがうまく進んでいると考えてはいけない」と緊張感を強いた。
 韓国が、ソン・フンミンら欧州でプレーする選手を招集したベスト布陣で国際試合に臨むのは昨年11月以来。現状のレベルをチェックする好機と捉えていたが、3得点に対し5失点と守備の不安ばかりが際立つ結果になってしまった。
 ソン・フンミンは聯合ニュースに対し、「W杯ではすべて自分たちより強いチームであり、このように簡単に失点すれば大きな問題になるだろう。この程度の準備ではW杯で恥をかくかもしれない」と嘆いた。
 東亜日報は「弱いチームが強いチームを倒すには守備が優先的に堅くなければならない」と訴え、3カ月後に迫ったW杯に危機感を募らせた。
 韓国サポーターも「戦術がなかったし、監督が悪い」などと、焦燥感を募らせている。申監督は強気にW杯の目標を「16強」としているが、英紙ミラーは「韓国の1次リーグ敗退」に二重丸を付けている。