「コンフィデンスマンJP」長澤まさみ

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4月スタートのドラマ「コンフィデンスマンJP」で主演する長澤まさみ(飯田英男撮影)

11年ぶり「月9ドラマ」主演

 30年以上の歴史を誇る「月9ドラマ」の史上初となる題材は、“コンゲーム(信用詐欺)”だ。演じるダー子はコンフィデンスウーマン(信用詐欺師)として、天才的な知能と抜群の集中力で難解な専門知識を短期間でマスターし、さまざまな職業人に成り済まして詐欺を働く。タイトルのJPはJAPANの略だ。

 「人をだますのは苦手なタイプ。私で大丈夫かなと思いました。『だまされる方が得意そう』って多分世間の人も思ってるだろうから」

 “ハニートラップ”の才能だけはなぜか欠けているダー子。リーダー的存在として、キャビンアテンダントや秘書、海外の大物女優など“七変化”ではとても追いつかない、さまざまな人物に扮(ふん)し、真面目で小心者のボクちゃん(東出昌大)、百戦錬磨のリチャード(小日向文世)とともに、欲望にまみれた悪徳企業のドンやマフィアのボスからあらゆる手段を使って金を巻き上げていく。

 「1人の役ではなく、ものすごい人数を演じたという感覚があって、本当に楽しかったです。振れ幅が広くて、色んな魅力が詰まった役柄になりました」

 一番面白かった扮装(ふんそう)は「山形県出身の40代の女性。やっぱり方言って面白いなーって。私にも静岡県の遠州弁っていう方言があるから、言葉の響きは面白いと思います」。コメディーについて「一番難しい。笑いはシリアスとのバランス。今までの経験を積み重ねていくしかない」と感じている。

 仕掛ける詐欺の舞台も壮大だ。第1話ではカジノが登場し、飛行機が丸ごと使われる。「世直し感がちょっとあって、悪い人を懲らしめて大金をだまし取るけど、毎回もうけたお金を全て注ぎ込むかのように人をだましていくのがこの詐欺師たちの豪快な部分。見ていてスカッとするかもしれないですね」という痛快なエンターテインメントだ。

 若いときには「自分のことを女優って言うのが恥ずかしいと思っていた。それは自信がなかったから」というが、今は「普段の生活で芝居の見えない生活を送ってはいけないと思う。常識的であることは大切だけど、女優であることを意識して生きることも役へ近づく近道」と仕事に向き合う。その姿勢が、実に11年ぶりという「月9ドラマ」主演の演技に確実に生きている。(文化部 大塚創造)

 〈ながさわ・まさみ〉昭和62年生まれ。静岡県出身。平成12年に第5回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリ受賞。15年に映画「ロボコン」で初主演。16年の映画「世界の中心で、愛をさけぶ」では第28回日本アカデミー賞で最優秀助演女優賞や話題賞など数々の賞を総なめにした。その後も「モテキ」「海街diary」など数々の人気作、話題作に出演を続けている。

 フジテレビ 9日から毎週月曜午後9時