【スポーツ異聞】韓国モーグル期待の星 平昌五輪代表を性的嫌がらせで永久除名に - 産経ニュース

【スポーツ異聞】韓国モーグル期待の星 平昌五輪代表を性的嫌がらせで永久除名に

韓国モーグル界期待のチェ・ジェウは3月のW杯秋田たざわ湖大会で女子選手に性的嫌がらせし、永久除名処分(AP)
韓国モーグル界期待のチェ・ジェウは3月のW杯秋田たざわ湖大会で女子選手に性的嫌がらせし、永久除名処分(AP)
永久除名処分を下されたチェ・ジェウ(IOCのホームページから)
韓国モーグル界期待のチェ・ジェウは3月のW杯秋田たざわ湖大会で女子選手に性的嫌がらせし、永久除名処分(ロイター)
平昌五輪で不本意な成績に終わった、韓国モーグル界期待のチェ・ジェウは3月のW杯秋田たざわ湖大会で女子選手に性的嫌がらせし、永久除名処分(ロイター)
 韓国スキー協会は3月15日、フリースタイルスキー男子モーグルで平昌五輪代表の2選手を女子選手に対する暴力行為や性的嫌がらせで永久除名処分とした。このうちの1人、チェ・ジェウ(24)は平昌五輪の雪上種目で韓国悲願のメダル圏内の期待を背負っていた。今回のスキャンダルに韓国では、その反動で非難が殺到した。
 朝鮮日報などによると、問題行為は3月3、4日に秋田県仙北市で開催されたフリースタイルスキーのモーグル・ワールドカップ(W杯)秋田たざわ湖大会で起きた。
 チェ・ジェウら2選手は3日の試合で予選落ちし、宿舎のホテルで大会主催者が記念品として贈った地元特産の酒(500ミリリットル)を4本飲んだ。その際、隣室のチームメートの女子選手たちに飲酒を強要し、拒否されると抱きかかえるなどした。悲鳴を聞いたコーチたちが部屋へ来て男子選手を引き離したという。スキー協会は2選手が予定した4日の競技参加をキャンセルし、5日には帰国させた。
 スキー協会は、双方から事情を聴き、3月12日に開かれたスポーツ公正委員会に報告書を提出。公正委員会は国際大会中の代表選手運営規定に違反したうえ、同僚選手らに身体的、精神的の被害を与えたことを重く見て、永久除名の処分を下した。これにより2人は今後、韓国国内でのスキー指導者としても活動することができなくなった。
 女子選手の1人は専門家からカウンセリングを受けるほど精神的なダメージを受けたようで、彼女らは帰国後、2人を警察に告訴したという。
 チェ・ジェウは韓国スポーツ界の名門、韓国体育大学に所属。札幌アジア大会で銀メダルを獲得した後、平昌五輪に向け、2017年4月からは飲酒をやめ、友人との交際を絶つなど、徹底した自己管理を行ってきた、と17年12月、東亜日報に語っている。
 さらに、バドミントンやボウリングなどさまざまな練習に取り組んだとも話した。その成果で、さらに俊敏となったためか、平昌五輪直前に参加したW杯では連続4位に入り、五輪のメダル圏入りが期待されることになった。
 しかし、五輪では決勝に進んだものの2回目で敗退し、メダル獲得を逃した。五輪後の2月26日、チェ・ジェウは22年の北京五輪に向けて「誠実に準備を進め、さらに成長した姿で皆さんの前に戻る」などと語り、国民の応援に応える覚悟を示していた。
 それだけに反動が大きく、失望した韓国ネットユーザーたちが「熱烈に応援したのを後悔している」「五輪でノーメダルなのが幸いだ」などとの書き込みをした。
 韓国スポーツ界は不祥事続きだ。
 今年1月には、平昌五輪スケート代表の女子選手がコーチから暴行を受け、別の女子選手に対する手続きミスで五輪資格未取得問題が発覚した。札幌冬季アジア大会でクロスカントリー代表男子4選手は、規約に違反して宿舎のホテルで飲酒し、6カ月の資格停止処分を受けた。
 韓国メディアは不祥事が発覚するたびに一斉に、原因の究明とともに、不正の根絶を訴える。
 中央日報は今回、「調査と処罰が必要だ。制度改革は言わずもがなだ」と主張した。果たして…。