俳優、沢村一樹「大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~」(テレビ朝日系 25日午後9時)

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「相国寺竜也として再登場、うれしい」と語る俳優の沢村一樹(宮川浩和撮影)

相国寺竜也として再登場、うれしい

 昨年、テレビ朝日系で日本初映像化されたアガサ・クリスティの名作「そして誰もいなくなった」に、オリジナル・キャストとして登場した相国寺竜也が、クリスティの世界に帰ってきた。今回は「鏡は横にひび割れて」を原作とする2時間ドラマだ。

 「頭のどこかで、もう1回できたら、という思いがあった。実際にできるということは、前回の視聴者の反応が良かったということだろうから、うれしい」と喜びを隠さない。

 クリスティの物語を日本人キャストで日本を舞台に繰り広げるのは、昨年と同じ。「洋書を読むと、知らない地名、言葉や雰囲気に違和感があったりする。この作品の台本を読んだときもそんな違和感があったけれど、それはなじませるよりも、そのまま生かした方がいい。その方が面白いと思って演じた」と明かす。

 昨年の番組では荒川良々(あらかわ・よしよし)演じる多々良伴平とのコンビで謎解きに臨んだが、今回は岬笛子(水沢エレナ)が加わったトリオとなる。「コンビとトリオでは全然違う。もともと相国寺は、チームワークが苦手なタイプで、3人のチームワークというよりも、1つの目標に向かいつつも3人がかみ合わない部分が面白い」と笑う。見る側にとっても「3人の推理のうち、誰が正しいのかと考える楽しみもある」。

 相国寺については「個性が強いので好き嫌いが分かれるキャラクターかもしれません。僕も自覚はありませんが、時に空気を読まなかったり、夢中になると人の言葉が入ってこなかったり。その辺りは似ているかも」と分析する。

 放送前日には天海祐希主演の「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」が放映される。

 「天海さんはきっとすごい探偵を演じてくる。比較されるのは嫌だけれど、2夜連続で、記憶が薄れないうちに比較しながら見るのも視聴者には面白い」と話す。

 自身の主演作は「黒木瞳さん演じる大女優と古谷一行さんが演じる夫との愛の物語。この2人を見るだけでも価値があるし、そこに僕が加わることでどんなミステリーになるか。最後の古谷さんとのシーンは台本の10ページ分近い部分を2カットで撮っています。その集中力や緊張感を見ていただければ」と自信を見せた。(文化部 兼松康)

 さわむら・いっき 昭和42年生まれ、鹿児島県出身。モデルとして活躍した後、平成8年の日本テレビ系「松田のドラマ」で主演デビュー。同年の日本テレビ系「続・星の金貨」で連続ドラマに初出演した。以後、TBS系「浅見光彦シリーズ」で主演を長く務めたほか、映画、舞台などでも活躍。今年の大河ドラマ「西郷どん」では赤山靭負(ゆきえ)役を演じた。