選手生命の危機!? 松山英樹の“痛すぎる”左手の故障 マスターズに不安

スポーツ異聞
3連覇を狙ったフェニックス・オープンで痛めた左手は意外に重症。松山の復帰にめどは立っていない(共同)

 男子ゴルフの日本のエース、松山英樹(25)にとって、さらには日本のファンにとっても何とも“痛い”故障となった。

 2月2日、米アリゾナ州スコッツデールで開催中だったフェニックス・オープン(TPCスコッツデール=パー71)。第2ラウンドのスタート前になって、松山が左手親指付け根付近の痛みのため棄権したのだ。

 この大会、松山には大記録が懸かっていた。1961~63年のアーノルド・パーマー(1929~2016年)以来の大会3連覇はなるか、である。ところが、第1日の第1ラウンドの14番でティーショットを放った後に痛みが出た。この日は飯田光輝トレーナー(40)にテーピングなどを施してもらい、何とかプレーを続けた。69で回り、首位と5打差の29位につけた。

 ところが、2日に練習グリーンでパッティングを調整していたところ、再び痛みが出てしまった。飯田トレーナーから、胸部や左腕のマッサージをされたが、痛みが引かない。やむなく、棄権を決めた。

 テレビで放映された「何球か打ったけど、もうスイングができないのでやめた。無理すると一生ゴルフできなくなるんじゃないかという怖さがある」というコメントは深刻さを物語っていた。

 実は、松山にとって左手は“古傷”だ。2013年の「日本シリーズJT杯」でも痛めた個所だ。しかし、「今までとは違う、初めての痛み」と松山。本人が言う通りならば、今後は当面、大会出場を見送らざるを得ないのではないだろうか。

 関係者によると、松山はフェニックス・オープン直後、日本に一時帰国。病院で精密検査や再検査などを行った模様だ。その内容は公表されていないが、8日になってマネジメント会社を通じて、次戦となるはずだった15日開幕の「ジェネシス・オープン」(米カリフォルニア州リビエラCC)の欠場を発表した。それどころか、「ジェネシス」の次に出場予定だった3月1日開幕の世界選手権シリーズ、メキシコ選手権も「スキップ(回避)」の可能性を示唆するなど、復帰のメドが立っていない。状況によっては、試合に復帰するまで長引くこともありそうだ。

 松山が最大の目標としている4月のメジャー初戦「マスターズ・トーナメント」(米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC)まで約2カ月。それまで痛みが引けばいいが、仮に出場できたとしても、その前の大会に出場できなければ、ほぼ「ぶっつけ本番」という状況で、満足いくプレーができるかは不透明だ。

 昨年は、マスターズが11位、全米オープンが2位、全英オープンが14位で、全米プロは5位。安定して上位につけていた。四大大会制覇まで、手が届きそうな位置につけていただけに、返す返すも痛い故障となってしまった。

 ■松山英樹(まつやま・ひでき) 1992年2月25日、愛媛県生まれ。2010年にアジア・アマとなり11年マスターズに初出場して27位。同年、史上3人目となるアマで日本ツアー優勝。13年にプロ転向すると4勝をマークして初のルーキーで賞金王に輝いた。14年から米ツアーの本格参戦すると1年目から優勝。17年11月5日には来日したトランプ米大統領、安倍晋三首相と埼玉・霞ヶ関CCでラウンドした。これまでの成績は日本で8勝、米国で5勝。日本選手初の四大大会Vが待たれる。