女優、石橋杏奈「きみが心に棲みついた」(TBS系毎週火曜日午後10時)

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ドラマ「きみが心に棲みついた」出演の女優、石橋杏奈(福島範和撮影)

今後どんどんイヤな女になりますよ

 天堂きりん原作の人気コミックを実写化し、主人公、小川今日子(吉岡里帆)と吉崎幸次郎(桐谷健太)、星名漣(向井理)とのいびつな三角関係を描いたドラマ「きみが心に棲みついた」で、星名に恋心を抱き、今日子に強烈なライバル心を燃やす飯田彩香を演じる。

 「私自身とは共通点はそんなにないんですよ。地方から出てきた女の子という設定で、私も地方出身なので、『溶け込まなきゃ』という気持ちで頑張っちゃうところは分かります。でも、彩香は好きになったら何が何でも手に入れたいとか、彼のために、という女の子ですから」

 自身が演じるのは、主人公のライバルなので、ともすれば“イヤな女”にも見えかねない役だ。「今日子の目線でなくても、今後どんどんイヤな女になりますよ」と笑う。

 今日子は自己評価が極めて低く、他人の前で挙動不審になることから「キョドコ」と呼ばれる女性。「今日子がかわいく見えるためには、彩香がどれだけ悪く見えるかで、共感する人が増える」と、その役割を強く認識している。

 原作を読んで「今日子にも彩香にも共感できなかった」が、その一方で「幼い頃のバックボーンなど、楽しめるという意味では、星名が好きなキャラクターでしたね」と話す。

 秋田出身の設定で、電話で秋田弁を話すシーンがあるが、福岡出身の身にとっては「めちゃめちゃ難しかった」と苦笑。その秋田弁が星名と近づく契機になるのだから面白い。

 キャストらの“決起集会”で初めて吉岡と会い、「勇気を出して杏奈って呼ぶからね」と告げられ、「私も里帆って呼ぶから」と一気に距離感が縮まった。

 現場は、桐谷や漫画家のスズキ次郎役のムロツヨシなど、ムードメーカーも多く、「本当に和気あいあい」。そんな中、雨中のずぶぬれシーンや、下着メーカーである自分の会社の新作発表会で下着姿で歩くなど、吉岡が体を張って頑張る姿に、他キャストも「頑張ろう」とさらに結束が強まっているという。

 「これまでの10年間、来る役に真剣に向き合ってきた。これからも現場を楽しんで演じたい」と、今回も全力投球の構え。その全力投球がどんな彩香をつくるのか見ものだ。(文化部 兼松康)

 〈いしばし・あんな〉平成4年生まれ。福岡県出身。18年、タレント・スカウト・キャラバンでグランプリを受賞。「無痛」(フジテレビ)、「宮沢賢治の食卓」(WOWOW)などのドラマのほか、NHKの「LIFE!~人生に捧げるコント~」でも注目を集める。6日に写真集「Clarity(クラリティ)」が発売されるほか、10日には映画「今夜、ロマンス劇場で」が公開される。