女優、深田恭子「隣の家族は青く見える」(フジテレビ系、木曜日午後10時)

TVクリップ
ドラマ「隣の家族は青く見える」(フジテレビ系)に出演中の女優、深田恭子(春名中撮影)

幸せになるための選択肢に決まりはない

 入居希望者が集まって土地や住居を購入する「コーポラティブハウス」を舞台に、さまざまなカップルの葛藤や成長を描くドラマ。演じるのは、1年前から子作りを始めた35歳の妻。自身と同年齢の役となる。

 「自分が今まで知らないままに通ってきたことが、台本に詰まっていますね」

 演じる五十嵐奈々と大器(松山ケンイチ)の夫婦が取り組む「妊活」は、まさにそれ。「年齢的には等身大のようですが、私はまだ結婚もできていない。センシティブな内容で、難しいと思う部分もあります」と話すが、「同世代の女性の方たちがどんな気持ちで見るのか、考えたりしますね。いい形でみなさんに伝わるドラマになれば」と意気込む。

 今回のドラマをきっかけに、実際のコーポラティブハウスを訪ねた。「みなさん、程よい距離感で生活されていて」と好印象を抱いたようだが、演じる奈々夫妻が住むコーポラティブハウスには、子供が欲しくない女性とバツイチ男性のカップル、理想の家族像に執着する主婦と会社を辞めてしまった夫のカップル、ゲイのカップル…と、さまざまな悩みを抱えた男女が登場。個性的な隣人たちが起こす大騒動に巻き込まれていく。

 「ひとつのセットだけれど、それぞれの家は間取りも配置も違う。撮影の合間に他のお宅に行って、子役の子と遊んだりしていますよ」という。大器が玩具会社の営業という設定で、セットの中にいてもさまざまなおもちゃで楽しめるといい、「最近はけん玉をして楽しみました」と明かす。現場の雰囲気は和気あいあいとしているようだ。

 奈々はスキューバダイビングのインストラクターの設定。そのため水族館の水槽に潜って魚に餌付けもした。「水槽からは外がこんなふうに見えるんだ、と分かった。すごく貴重な経験でした」と表情をほころばせる。

 「幸せになるための選択肢って、決して決まりはなくて、たくさんある。いろんな角度から人生について考えられる作品になっていくと思います」

 これまで演じてきた多数の役の中でも、思い入れの深い作品となりそうだ。(文化部 兼松康)

 〈ふかだ・きょうこ〉昭和57年生まれ。東京都出身。平成8年の「第21回タレント・スカウト・キャラバン」でグランプリに輝き、芸能界入り。10年のフジテレビ系ドラマ「神様、もう少しだけ」で脚光を浴び、16年の映画「下妻物語」で「毎日映画コンクール主演女優賞」を受賞するなど、代表作多数。27年にはミュージカル「100万回生きたねこ」で舞台にも挑んだ。