座間9遺体 「SNS駆使すれば獲物はすぐに」身の毛もよだつ「週刊新潮」の実験

花田紀凱の週刊誌ウオッチング〈643〉
切断遺体が見つかったアパート(左奥)の近くに手向けられた花束

 久しぶりに「身の毛もよだつ」という言葉を思い出した。

 国内犯罪史上類を見ない座間市の9人連続殺害事件。むろん週刊各誌、大きく扱っているが、正直言って、あまり読む気がしない(読みましたが)。

 殺害方法、被害女性たちの素顔、犯人白石隆浩容疑者の半生など新聞やワイドショーが既に報じているレベル。

 『週刊文春』(11月16日号)は右柱で「『座間9遺体』本誌が掴(つか)んだ全真相 首吊り士白石隆浩の怪 全裸写真と美女動画」8ページ+グラビア2ページ。

 『週刊新潮』(11月16日号)は左柱で「眠れる快楽殺人者を起こした『白石隆浩』の揺り籠から絞首台まで」8ページ。

 『文春』は白石容疑者の肉声が収められた動画とバスルームに寝転ぶ白石の全裸写真を入手。全裸写真はグラビアで紹介しているが、見たくもない。

 『新潮』は、自殺願望者を狙って“善人”を装った輩(やから)がどれほど群がってくるかを実験。〈白石が使っていたのと同じツイッター上に“自殺志願者”として投稿(中略)そうしたところ、驚くべき結果が待っていた〉

 平日の昼間にもかかわらず、5分後には返信が戻り、〈返信の数は、わずか半日で50件以上に上った〉という。

 〈SNSさえ使いこなせば、“獲物”獲得は容易である〉

 恐ろしい時代だ。

 トランプ大統領訪日(と、それに続く東南アジア歴訪)についても各誌取り上げているが、揶揄(やゆ)、もしくは批判的論調が目立つ。

 『週刊朝日』(11・17)では元外務省国際情報局長の孫崎享氏がこんな発言。

 〈「両国にとって一番大事な点は北朝鮮を利用し、緊張状態を高めること。トランプ氏はビジネスマンですから、日米共に軍事予算が増え、自国の軍産複合体が肥えれば十分なんです」〉

 北東アジアをめぐる情勢、それほど単純ではなかろう。

 今週は『ニューズウィーク日本版』(11・14)の大特集「トランプのアジア戦略」10ページのみ必読。(月刊『Hanada』編集長)