井上真央 2年ぶりの連続ドラマ主演も「のんびりマイペースな性格」

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フジテレビ系ドラマ「明日への約束」主演の井上真央(古厩正樹撮影)

「明日の約束」(火曜午後9時~ フジテレビ)

 平成27年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」以来、約2年ぶりの連続ドラマ主演となる。所属事務所を昨年末に移籍したばかりということもあって、女優として“転機”となるような作品を選んだのではないかと外野は詮索するが…。

 「実はあんまり、この先のビジョンとかキャリアとかを考えたことがない。今回も自分のできるタイミングと、ご縁が合っただけ」と、本人は頓着していなかった。

 「昔からのんびりマイペースな性格なので、周りの意気込んだ質問から『あ、そういうふうに思われているんだな』と気づくことが多いんですよね」

 今作は、新米スクールカウンセラーが、不可解な死を遂げた男子高生の真実を追ううちに、彼を取り巻いていた部活動でのいじめや体罰、「毒親」じみた母親の監視と抑圧が明らかになり、周囲の複雑な闇と対峙(たいじ)することになるヒューマン・サスペンスドラマ。生徒の心の支えとなることを目指して奮闘する主人公のカウンセラー、藍沢日向(あいざわ・ひなた)を演じる。

 「現実では、誰の何が悪いと白黒はっきりする出来事は少ない」と話し、「重いテーマを扱うからこそ、劇的な展開のためにリアリティーを犠牲にしたくない。感情の掛け違い、ささやかな触れ合い、そういうものを大事に演じたい」。

 細やかな感情のやりとりを表現するにあたり、主演女優として撮影現場の雰囲気づくりにも心を砕く。

 「明るい現場にしたい。キャストもスタッフも大勢いるので、みんなにあだ名をつけて遊んでいます」とおちゃめっぷりを発揮。

 教師役の白洲迅に「しらじん」、婚約者役の工藤阿須加に「アース」と名付けたことがきっかけで、生徒役の子たちからも、次々に「あだ名がほしい」と頼まれるという。

 「喜んでもらえて光栄。『そのあだ名で呼ばれるのは初めて』といわれたら燃えます。人とかぶらない独創的なあだ名を考えるのが楽しい」と笑う。

 ドラマでは謎解きが進むにつれ、周辺で起きる暴力事件、教師による裏切り、恋人と母親との関係など、主人公周辺でもトラブルが多発。物語はどんどん不穏な方向に転がっていく。

 「今後の展開はどうなるかわかりません。でもサスペンスに偏ることなく、見た人の心が軽くなるような、気持ちに寄り添う作品にしたいです」と語った。(文化部 三宅令)

 <いのうえ・まお>昭和62年生まれ。神奈川県出身。平成4年にデビューし、11年にドラマ「キッズ・ウォー」(TBSテレビ系)に出演。17年にドラマ「花より男子」(同)で初主演し、23年のNHK連続テレビ小説「おひさま」ではヒロインを演じた。同年、映画「八日目の蝉」で第35回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。27年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」では主役を演じた。