櫻井翔 4年半ぶり連ドラ主演は校長役 勘を取り戻してやりがい実感

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「先に生まれただけの僕」(日本テレビ 土曜午後10時)

 4年半ぶりとなる連続ドラマへの主演で挑んだのは、35歳の校長役だ。

 「300人弱の全校生徒の前で話すのは、ちょっと緊張したなあ」

 こう、笑顔で語る。

 「学園ドラマって、3年B組みたいに1つのクラスを描くことが多いですよね。でも今回、僕の役どころは校長先生。全ての学年とクラスが相手になるんですよ」

 学園ドラマには違いないが、その筋書きは異色だ。舞台となる私立高校は、学級崩壊したヤンキー校でもなく、有名大学を目指す進学校でもない、総合商社が経営する不採算部門とされた「普通」の学校。物語では、経営立て直しのため、校長として赴任した商社マン、鳴海涼介が現職の教員らとの軋轢(あつれき)を生みながらも、教育への熱意を失った教育現場を改革して学校の魅力を高めていく。

 風間杜夫(副校長)や蒼井優(社会科教師)ら演技派が脇を固め、職員室の人間模様を描き出す。

 4年半のブランクは撮影が始まってすぐに取り戻すことができたという。

 「序盤では、あれ、どうやって演技してたかなっていう感じがあったけれど、2週間くらいでペースをつかめた」

 おのずと演技にも力が入った。

 「せりふが長くて、覚えるのがたいへんでしたけどね。生徒や保護者に語りかけるシーンは台本にして20ページ、撮影が15分間ノーカットで続きます。でも、やりがいがあった。いま、まさに自分が芝居をしているなあ、という実感を味わうことができました。撮影現場は映画を撮っているような空気感でしたね」

 演出を務めた水田伸生監督の存在感も大きい。「Mother」(日本テレビ系)など多くの社会派ドラマを手掛けた実績があり、専門のカメラ機材を駆使して映画のような映像美に仕上げるのが作風で、今回もその腕が存分に振るわれている。

 鳴海が夢を追いかける生徒に語りかけるシーンの撮影では、自身の高校時代を思い出したという。

 「僕も高校に通いながら芸能活動をしていたので、重ね合わせるところがありました。あの頃、自分もそんな言葉をかけてもらっていれば、支えになっていたと思いますね」

 学園ドラマの歴史に新しい主人公が加わった。(文化部 玉崎栄次)

 〈さくらい・しょう〉昭和57年生まれ。東京都出身。慶応大卒。平成11年、5人組グループ「嵐」としてCDデビュー。俳優、歌手、タレントとして幅広く活躍し、主な出演作にドラマ「家族ゲーム」(フジテレビ系)、映画「神様のカルテ」など。日本テレビ系報道番組「NEWS ZERO」では、キャスターとして活躍している。