「もっといいところがあるのでは?」入社の決断に必要な4つのコト

プロが指南 就活の極意
りそなホールディングスが開いた内定式=10月1日、東京都港区(春名中撮影)

 2日には多くの企業が内定式を開きました。例年なら1日に開催されますが、今年は1日が日曜日だったこともあり2日にずらす企業が多かったのです。

 内定式は、選考で内々定となった学生に対して、倫理憲章で定められた「10月1日以降」に正式に内定を通知するイベントです。

 ただ、内定式に対する企業と学生のそれぞれの思惑は異なります。企業は「入社意欲の維持・醸成」「学生から社会人への意識変革」などを目的とします。一部では、入社後必要な社内資格などをテストしたり、入社後の配属先を決める面談をしたりするケースもあります。

 一方、学生側は先輩社員や同期と交流を深め、漠然とした不安を払拭したいと考えて、参加する傾向が強いです。企業や社員、同期に対する理解を深めて、徐々に社会人になる準備を行っています。

 しかし、まだ入社する会社を決めかねている就活生も少なくありません。

 「本当にこの会社でいいのだろうか?」「他にいいところがあるのではないか?」「もう1年就活を続ければさらに良い企業から内定を獲得できるのではないか?」

 複数の内定を獲得した学生の中には、全ての企業の内定を承諾し、「A社の福利厚生はいいが、B社の事業内容の将来性もいい。C社は…」と思案し、入社先をなかなか決断できない人もいます。

 内定辞退の連絡は、企業の採用機会や他の学生の就職機会を奪うことになりやすいので、可能な限り速やかに連絡するのがマナーです。

 しかし、自分の将来を決める企業選びは「この会社で頑張っていく」という強い意思があってこそです。

 仕事で、辛いことや大変なことはたくさんあります。しかし、入社の決断理由が曖昧だと、「別の企業に入ればよかった」「こんなはずじゃ…」という後悔につながりかねません。

 それでは、どうやって決断するのが良いのでしょうか。

 【(1)自身の就職活動を振り返る】

 改めて、自分の就職活動を振り返り、自己分析します。好印象を抱いた企業の傾向などを探ってみると良いでしょう。そうすると、再度自分が大切にしている価値観などが浮き彫りになってきます。

 【(2)判断基準(軸)を見直す】

 自身の就職活動を振り返った後は、改めて自分が大切にしてきた判断基準を文字に起こして可視化します。

 【(3)前進できる条件があるか探す】

 決断ができない場合は、考えても答えが出ないことが多いです。リスクが少しでもあると決断できないからです。マイナス点を考えるのではなく、プラス点を考え、頑張れる環境があると見極める必要があります。

 【(4)情報を集める】

 自分の軸と内定先を照合した上で、満たしているかどうか分からない場合は、情報収集として内定先企業の社員に会わせてもらったり、人事との面談を設けてもらったりします。

 選択そのものに正解・不正解があるのではなく、自分で決めた選択を正解にするという揺るがない覚悟こそが最も大事なのです。

 社会人になると、短い納期で決断を迫られることが時々あります。つまり社会では、限られた時間と限られた情報の中で、自身が考えつく最適な答えを導き出し、その選択を「正解」することが求められるのです。

 入社する企業を決めることは、就職活動の終わりであり、社会人としての第一歩なのかもしれません。(「内定塾」講師 齋藤弘透)

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