東野幸治 お金の話というタブーに挑戦 通帳の数だけ人生が…

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タレントの東野幸治(桐原正道撮影)

「あの人の通帳が見てみたい!」(テレビ東京 10月6日午後6時55分)

 「お金の話というと、タブーとされがちですよね。でも、あえて、そこに挑みます」

 今回は「見届け人」という役回りで、番組に登場するさまざまな人たちのお金の使い方について、スタジオでコメントを加えていく。

 番組制作陣いわく、通帳には人生が詰まっている。道行く人々に通帳を見せてもらい、その懐事情や日常生活を拝見する。東京、大阪、沖縄に暮らす人たちの通帳には地域性が表れるのか、これから家計をともにする新婚夫婦が通帳を見せ合うとどんな反応が起こるのか…。登場人物の数だけ通帳が出てくるが、簡単に通帳を見せてくれる人はそう多くはない。スタッフは半年以上前から全国で4千人を超える通行人に体当たり取材を敢行して映像を集めたという。斬新な趣向で視聴者の好奇心をくすぐるテレビ東京らしいバラエティー特番だ。

 「残高が1千万円もあったんですよ!」。記憶に残っている通帳は、お笑い芸人の追っかけをしているフリーターだという30代の女性のものだ。「夢を見ることにエネルギーを注いでいる人だったので、正直、お金をあまり持っていないと思っていた。だから、意外だったなあ」と感慨深げ。「親戚(しんせき)の遺産を受け継いだということで納得しましたけどね」

 芸歴は32年になる。吉本興業に入った当初は、月給が450円だったことも。

 「芸人なんて、一瞬は輝いても、末路は金に困って野垂れ死にするんじゃないかと思っていた」

 かつては、宵越しの金は持たないという先輩芸人も多く、その豪快な姿に憧れたこともあった。芸の肥やしになると思い、先輩をまねた。酒、競馬、パチンコ…。

 「散財したもんです。でも、今の若手芸人は、将来を考えて貯金している人が多いんですよ。自分なんかは、それにびっくりするんですよね」

 いまは収入や支出の管理を妻や税理士に任せていて、自身で通帳を開くことはないそうだ。金銭的に無頓着でありたい、という気持ちからなのだという。

 「出演料にもこだわらないようにしているんです。だって、夢を見て、無邪気に仕事したいじゃないですか」

 これも1つの“通帳模様”だ。(文化部 三宅令)

 ひがしの・こうじ 昭和42年、兵庫県出身。60年に吉本興業の新人オーディションに合格し、芸人の道へ。「あらびき団」(TBSテレビ系)など数多くの情報・バラエティー番組に出演しており、現在は、「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)や「ワイドナショー」(フジテレビ系)で司会を務めている。