タイトル争いは外国人独占の勢い 来季は日本選手しっかりしろ!

スポーツ異聞
セの首位打者争いは巨人のマギーが一歩リードしている(山田俊介撮影)

 プロ野球のペナントレースはセパともに優勝チームが決まり。あとの興味はセ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)進出争いと、個人のタイトル争いぐらいになってきた。

 ところが、その個人のタイトル争いすら興味を失いつつある。外国人選手にタイトルを独占されそうだからだ。

 中でも、セ・リーグの打撃部門は全滅の危機にある。首位打者は.314でマギー(巨人)がトップ。2位宮崎(DeNA)、3位大島(中日)と3人に絞られた形だが、コンスタントに打ち続けるマギーの優位は動かない。

 本塁打王は、35本のゲレーロ(中日)が有力だ。キューバ出身で、ドジャースで通算117試合に出場した実力派打者。日本のプロ野球1年目とあって、順応力に疑問符がついていたが、やすやすとクリアした。2位はシーズン60本の日本記録を持つバレンティン(ヤクルト)の31本。故障などで離脱を強いられながら、大台に乗せてくるあたりはさすが。3位はロペス(DeNA)の29本で、事実上、この3人に絞られたといっていい。

 ちなみに、昨年の本塁打王の筒香(DeNA)は25本。侍ジャパンで4番を務めた疲労が影響したか分からないが、不本意なシーズンだった。

 打点は100点の大台に乗せたロペスで決まりといったムード。2位の丸(広島)の91点、3位の鈴木(広島)の90点には大きな差をつけている。蛇足になるが、2年連続でトリプルスリー(打率3割以上、30本塁打以上、30盗塁)を達成し、3年目連続なるかと注目された山田(ヤクルト)は残念ながら、打率.246、24本塁打、14盗塁と低迷、どれひとつとして大台に達することがなかった。

 パ・リーグはどうか。打率は秋山(西武)が.321で独走状態。首位打者はほぼ“当確”で、少なくとも外国人選手に独占を許すことはなさそうだ。上位を日本選手が占めている。

 もっとも、本塁打数と打点になると、とたんに日本選手は旗色が悪くなる。本塁打王は、デスパイネ(ソフトバンク)が34本で、最有力。レアード(日本ハム)が32本で続く。3位の柳田(ソフトバンク)は31本だが、9月21日、右脇腹を痛め、全治3週間と診断され、出場選手登録を抹消された。となると、争いはデスパイネとレアードに完全に絞られた。

 打点王はデスパイネが100打点の大台に乗せた。2位は99点の柳田だが、すでに説明した通り、故障で離脱中。健在ならば、十分、チャンスはあったが。3位は浅村(西武)で98点。期待したいところだが、どうなるか。今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)キューバ代表で4番をつとめたデスパイネはその実力をまざまざと見せつけた。

 救いは、セパとも最多勝が日本人投手になりそうなこと。セは菅野(巨人)が17勝、パは東浜(ソフトバンク)も16勝。だが、最多セーブはセがドリス(阪神)が最多で35、パにいたってはサファテ(ソフトバンク)が国内最多の52まで積み上げた。

 外国選手にタイトルを独占された年として記憶されそうだ。来季は日本選手にしっかりしてもらいたいものだ。(成績は9月27日現在)