韓国メディアも呆れる韓国サッカー・Kリーグ 反則横行、観客落ち込み 今や「張り子の虎」!?

スポーツ異聞
質の低いプレーからか、韓国のプロサッカー、Kリーグの観客は著しく減っている(リーグホームページから)

 韓国プロサッカーリーグ、Kリーグが最近、悪評にまみれている。7月に行ったベトナムU-23(23歳以下)との親善試合で韓国代表を含むKリーグ選抜チームは0-1で敗れ、「あきれた結果だ」と韓国メディアに酷評される体たらくぶり。さらに、リーグ戦では悪質な反則が頻発し、選手のフェアプレー意識の低さが嘆かれる始末。質の低いものは簡単に飽きられるように、今季のKリーグの平均観客動員数は過去4年で最も少なくなっており、メディアにはもはや「アジアの虎」と呼ばれた韓国サッカーではなく、「張り子の虎」の境遇だと揶揄される始末だ。(※8月30日にアップした記事を再掲載しています)

 中央日報など韓国メディアによると、Kリーグのオールスターチームは7月29日、ベトナム・ハノイの国立競技場で親善試合として、ベトナムのU-23代表チームと対戦した。オールスターチームには、8月14日に発表された韓国代表に入ったFWキム・シンウク(29)、MFイ・グンホ(32)、MFヨム・ギフン(34)のほか、元代表DFクァク・テフィ(36)らで構成された。

 しかも、最新の国際サッカー連盟(FIFA)ランキングでは49位の韓国に対し、ベトナムは135位。単純にランキングが結果に反映されるとは言い切れないが、韓国が相手を凌駕してもおかしくないはずだ。

 ところが、有効シュート数が7対21でオールスターチームが後れを取ったのをみれば、内容でも押される劣勢な試合展開だったようだ。すると、後半25分に決勝ゴールを決められて0-1で敗れ、「あきれた結果だ」と中央日報は酷評した。

 追い打ちをかけるように、費用対効果を指摘するかのように年俸を比較。オールスターチームで先発出場したキム・シンウクがKリーグで韓国選手最高年俸14億6846万ウォン(約1億4684万円)なのに対し、Kリーグで活躍する25歳のベトナム選手の年俸が約5000万ウォン(約500万円)で29分の1に過ぎないとした。

 八つ当たり的とも取れる韓国メディアの怒りの背景には、最近の韓国サッカーの国際大会の劣勢がありそうだ。2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選で韓国は今年3月に中国に0-1、6月にカタールに2-3とともに格下相手に不覚を取った。このため、ドイツ人のウリ・シュティーリケ監督が解任され、8月31日のイラン戦には申台龍・新監督で臨むことになった。

 また、韓国U-22代表が7月21日、アジアU-23選手権予選で東ティモールに0-0で引き分けた。東ティモールはFIFA加盟国211カ国中196位なので、焦燥感を募らせていた。

 言いがかりのような批判よりも、まず足元を見詰めた方がいいのかもしれない。中央日報によると、今季、Kリーグ開幕前に球団、コーチ、選手は教育を通じて、ラフプレーの追放を強調してシーズンに入った。

 ところが、7~8月に入ると、反則が頻発。代表入りが期待された選手が右足首の靱帯を損傷するタックルを受けた。また、突破を阻止するために首に腕を巻き付けられた選手もいる。さらに足を高く上げ、膝を蹴り上げる卑劣な反則もあったという。韓国といえば、もともとラフプレーが目につくが、ここまでやられては、サッカーの根底にある「フェアプレー精神」自体が疑わしくなる。

 激しいタックルを受けて右足首を痛めた水原三星の外国人ストライカーは自らのSNSにプレーに責任を持つことを促し、「私は家族に責任を持って私の仕事をしている。そのためには足が必要だ。選手の足を傷つけることはその選手の夢を奪うことだ」と記した。

 将来のサッカー選手を夢見る子供たちにとって教育にならない粗悪な環境でスタジアムに足を運ぶのか。韓国プロサッカー連盟が7月27日に発表したKリーグ1部リーグの前半戦の平均観客動員数は6687人で、昨年の7866人、15年7770人、14年7931人を大幅に下回った。

 この数字から悪質な反則や不要なラフプレーが繰り返されるスポーツを国民が敬遠していると考えるべきではないだろうか。

 ■Kリーグ 韓国のサッカープロリーグ。1983年に始まったスーパーリーグを元とする。90年代中盤から日本のJリーグをまねてこう呼ばれるようになり、98年から正式名称となった。2013年には1部がKリーグクラシック、2部がKリーグチャレンジとされ、1部は12チームで構成される。