文武両道の彦根東、部員数最多は広陵、最少は智弁和歌山、最高身長は193センチ…夏の甲子園アラカルト

スポーツ異聞
1回戦の波佐見(長崎)戦をサヨナラ勝ちした彦根東(滋賀)は200年の歴史を誇る進学校(須谷友郁撮影)

 今年で99回目の夏の甲子園大会、全国高校野球選手権大会。プロ注目のスラッガー、清宮幸太郎内野手(18)を擁する早実(西東京)が不在なのは寂しいが、連日、熱戦を繰り広げている。テレビにかじりつくファンの手助けになれば、とアラカルトあれこれを拾ってみた。(資料は週刊朝日増刊「甲子園2017」を参考にしました)

(1)進学校躍進

 8月8日の開幕カードで、劇的なサヨナラ勝ち。春夏を通じ初勝利を飾った滋賀県立彦根東は彦根藩藩校にルーツがある200年の歴史を誇る「超」のつく伝統校。県内、屈指の進学校でもあり、同高のホームページによると、今春は京大10人、東大1人、大阪大18人をはじめ、国公立大に計210人合格した。OBにはジャーナリストの田原総一朗氏や民進党を離党して注目を集める細野豪志氏(衆議院議員)らがいる。

 初戦で敗れたが、福岡県の公立校として21年ぶりの甲子園出場を果たした県立東筑は北九州市内で県立小倉と優秀さを二分する進学校。同高の公式ホームページによると、今春、九州大59人、京大8人など国公立大に209人も合格している。

 明治31(1898)年開校。夏の甲子園6回出場と野球も強く、オリックスで監督を務めた仰木彬氏もOBだ。卒業生も多士済々で、俳優の高倉健氏、芥川賞作家の平野啓一郎氏ら個性的な人物を輩出している。

 香川の三本松は明治30(1900)年創立の名門校。東京帝国大(東大)総長として高名な政治学者の南原繁氏も卒業生だ。文武両道の高校らしく、スポーツ選手にも人材を輩出している。元大相撲力士で名解説者として人気を博した神風正一氏、日本陸上競技連盟で副会長など要職を歴任した帖佐寛章氏らがいる。ホームページによると、今春、香川大11人をはじめ、国公立大に36人が合格している。

 ちなみに、49校のうち、私立は41校と84%。公立は上記の3校に加えて、滝川西(市立、北北海道)、高岡商(富山)、坂井(福井)、鳴門渦潮(徳島)、波佐見(長崎)のわずかに8校、16%でした。

(2)部員数

 49校中、部員数が最も多いのが、広陵(広島)の142人。以下、花咲徳栄(埼玉)137人▽東海大菅生(西東京)136人▽明徳義塾(高知)134人▽日本航空石川130人▽興南(沖縄)130人▽盛岡大付(岩手)121人▽聖光学院(福島)125人▽仙台育英(宮城)119人▽日本文理(新潟)109人▽神戸国際大付(兵庫)106人▽松商学園(長野)104人▽秀岳館(熊本)100人-が大台の学校だ。

 こんなに、部員数が多くて、全員がグラウンドで練習できるのかという素朴な疑問はさておき、強豪校はライバル校との対戦を前に、チーム内でレギュラー争いを勝ち抜くのも大変だ。

 ちなみに、最も部員が少ないのは、智弁和歌山の32人。22回の出場で、春夏を通じ3回の優勝を誇る強豪なのに、意外(?)。下関国際(山口)の45人、早稲田佐賀と済美(愛媛)の47人などが今大会出場の中では部員数が少ない高校だ。

(3)漢字とローマ字は半々?

 近年、ユニホームは縦じまが主流とか。確かにヤンキース(米大リーグ)や阪神のようで格好がいい。だが、今大会に出場する学校のうち、縦じまは、明桜(秋田)、坂井、東海大菅生、津田学園(三重)、開星(島根)、下関国際、明徳義塾だ。

 学校名もローマ字と漢字は、ほぼ半々のようだ。左胸に漢字で縦書きは今や少数派で、滝川西、二松学舎付(東東京)がそうだ。青森山田は左胸に「A」の文字が入っている。米大リーグ、アスレチックスのようで、しゃれている。

(4)193センチが最身長

 資料をめくる中で、最も身長が高かったのは前橋育英の根岸で193センチ。東筑の升田が191センチ。高岡商の伏見、横浜の万波、大阪桐蔭の横川が190センチ。180センチクラスはゴロゴロしている。

 ちなみに、大きく見える早実・清宮は184センチ。上には上がいるものです。