面接選考は「論理性」ゲームと化している!おかしな現場のやりとりを紹介

プロが指南 就活の極意
損害保険大手の採用面接で順番を待つ学生=6月1日、東京都千代田区

 就活で多くの学生が苦しむ選考は、「面接」であることは間違いないでしょう。エントリーシートやWEBテスト、グループディスカッションなどさまざまな選考がありますが、これらは企業によってないケースもあります。しかし面接選考がない企業はまず存在しないでしょう。(実際はあるかもしれませんが、少なくとも対面の面接やスカイプで話す工程があることがほとんどなので、面接選考なしというのは私は聞いたことがありません)

 就活生からは「面接のコツを教えてほしい」との要望が頻繁にありますが、個人的には「論理性」と「情熱」の2つの軸のバランスがしっかり取れていることが重要だと考えています。

 論理性:相手の質問の意図に的確に答えられているか、簡潔に答えられているか

 情熱:人柄や雰囲気、一緒に働きたいと思われるかどうか

 これらはあくまで2つが備わって初めて意味をなすと考えており、どちらか一方に偏っていても良くないと判断されます。

 しかし最近の就活市場を見るに、「論理性」部分が強く評価軸として掲げられていることを感じます。例えが下記のようなやり取りが一例として挙げられます。

 面接官:学生時代に頑張ったことを教えてください

 就活生:はい、私はダンスサークルに力を入れました。

 面接官:ダンスは昔からやっていたの?

 就活生:いえ、大学から始めました。今まではサッカーをやっていたのですが、新しいことを始めたいと思い、新歓で見たダンスパフォーマンスに感動して入りました。

 面接官:なぜ新しいことを始めたかったの?そのままサッカーやればよかったんじゃない?

 就活生:もちろんサッカーも考えたのですが、10年以上サッカーをやっていく中で周りの友人からさまざまな活動を聞いて興味を持ったり、大学から上京してきたので、心機一転新しいことに挑戦して今までとは異なる環境に身を置きたいと思ったからです。

 面接官:せっかく10年サッカーやっていたのにもったいないんじゃないの?あんまり継続力もなさそうだから、うちに入社しても新しいことをやりたいと思って辞めちゃうんじゃない?

 就活生:・・・

 ここで注目してほしいのは、「新しいことに挑戦したい理由」についてです。この面接官の意図が“圧迫面接”ならまだ分かります。しかし、仮にそうだとしても新しいことに挑戦したいという思いにそもそも論理的根拠が存在するでしょうか?

 残念ながら私は全くそう思いません。人生なんて論理的に考えて判断することよりも、理性や直感で判断することが多く、まして社会に出ていない大学生ならなおさらです。にも関わらず、このようなやり取りが頻繁に行われているのが就活の現状なのです。

 そしてこのようなやり取りが頻繁にやり取りされることを知った就活生は、結局“就活マニュアル化”してしまうのです。例えばさっきのやり取りの例だと下記のようになります。

 質問:なぜ新しいことに挑戦しようと思ったのか

 【就活生の本音】

 サッカーに飽きたのも若干あるし、ダンスがカッコいいし女の子と遊べそう

 【面接時の建前】

 サッカーでは当初の目標だった県大会ベスト8出場を果たしたことで、自分の中ではある程度の区切りがつきました。また中学時代のダンスの授業でダンスの魅力も感じていたので、高校まではサッカーをやり、大学ではダンスをやろうと決めていたんです

 面接という非現実的空間だと、誰しもが背伸びをしてしまうのは仕方ありません。しかし新卒採用はあくまでポテンシャルを見て判断するので、このような意味のない面接をしたところで、結局就活生もそれの対策をしてきてしまい、本来の判断に狂いが生じてしまいます。

 現在のおかしな就活現場を改善するため、

企業側には従来の面接手法を少しずつ改善してほしいものです。(「内定塾」塾長 池田陽介)

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