女子ゴルフ世界1位の韓国選手ユ・ソヨン 父親の税金滞納スキャンダルで謝罪

スポーツ異聞
父親の税金滞納騒動に巻き込まれ、ユ・ソヨンの笑顔が曇らないか心配(AP)

 女子ゴルフで世界ランキング1位の韓国選手、ユ・ソヨン(27)が父親をめぐるスキャンダルに巻き込まれた。父が最近、滞納していた税金3億ウォン(約3000万円)を渋々納付した際、担当公務員へ逆恨み的に脅迫文を送り、課税が不当として国家機関に訴える行為に及んで「世論の袋叩きに遭った」と、国民日報が7月3日に特ダネで報じた。ところが、バッシングに驚いたのか、家族で話し合った末に父は謝罪、ユ・ソヨンは公式謝罪文を発表する事態に至った。

 国民日報によると、ユ・ソヨンの父は2001~2006年に賦課された地方税と加算税の合計3億1600万ウォン(約3160万円)を納付せず、ソウル市が数回にわたって要求したにもかかわらず、毎回、納付する能力がないという理由で回避してきたという。滞納が報じられ、6月30日に全額を納付したという。

 しかし、父は納付に納得しておらず、ソウル市の担当者に対し「出勤するとき、車に注意してください」「卑劣な徴収」など脅迫めいた文章を送付。また、腐敗を予防し、行政の適正性を確保する行政機関・国民権益委員会に「時効満了で消えた税金をソウル市が受け取った」という苦情を申し入れた。

 ただ、ソウル市が4月に行った「豪華生活者住宅調査」によって、子供の名義で事業を運営して相当の収入を上げたうえ、数十億ウォンのマンション2軒を保有していたことが発覚した。

 父は国民日報の取材に「苦情を申し立てたのは正しい。税金問題に悩まされてショック状態」などと自らの正当性を訴えていた。だが、韓国のインターネットユーザーが「ゴルフがいつの間にか韓国の賤民資本主義のスポーツの代名詞になってしまった」「税金滞納を正当化しようとし、脅した公務員がどれほどストレスを受けたと思っているのか」などと書き込み、世間の批判が激しくなった。そこで、家族と協議して事態の収拾を図った。

 公務員への脅迫を酒に酔って腹立ちまぎれに行ってしまい「間違った」と謝罪。国民権益委員会への苦情を撤回した。

 ユ・ソヨンも所属事務所を通じて謝罪文を提出。「父のことで多くの方々に大きな怒りと失望を感じさせたことを謝罪します」とし「父も正しくない言動と過去の間違いについて深く悔いている」とした。さらに「芳しくないことが発生しないよう、より注意して成熟した姿をお見せします」とゴルフでの健闘を誓った。

 ユ・ソヨンは今季、世界ランキング7位でシーズンイン。メジャー大会のANAインスピレーションなど2勝を含め、10位以内9度で世界1位に浮上した。今のところ、賞金126万ドル(約1億4170万円)を稼いでいる。

 スキャンダルが発覚した直後に開催されたメジャー大会・全米女子オープン選手権は心労もあったのか、スコアを伸ばし切れず、3位に入ったものの、優勝争いには絡めなかった。