韓国サッカー代表 コンフェデ視察もせずロシアW杯出場に「白旗」!?

スポーツ異聞
ロシアで開かれたコンフェデ杯の会場。ここに韓国視察団は不在だった(共同)

 2018年6~7月にロシアの11都市12会場で開催されるサッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会。アジア最終予選は残り2試合と佳境を迎えているが、韓国メディアはライバル・日本とロシアW杯に対する取り組みの温度差を嘆いている。(※7月14日にアップされた記事を再掲載しています)

 韓国協会は7月2日までロシアで開催されたロシアW杯のプレ大会、コンフェデレーションズカップへ視察団を送らず、他国の戦力分析や事前キャンプ地情報の収集などを行わなかったためだ。これでは、9大会連続のW杯出場を目指していたにもかかわらず、韓国協会は「白旗」を掲げているとみられてもやむを得ない。

 アジア最終予選で、B組の日本は5勝2分け1敗の勝ち点17で首位だが、2位サウジアラビア、3位豪州とは勝ち点1差と大混戦になっている。一方の韓国はA組で4勝1分け3敗の勝ち点13で2位と出場権獲得圏内にいるが、3位ウズベキスタンに勝ち点1差で迫られている。

 日韓はともに負けの許されない厳しい状況だが、韓国は「赤信号」が点滅している状況だ。6月13日に行われたB組5位のカタールに2-3で敗れ、ドイツ人のウリ・シュティーリケ代表監督が解任された。一緒に監督人事権を握るサッカー協会の技術委員長も辞任し、舵取りが不在のどん詰まり状態に陥っていた。韓国協会は6月26日に新技術委員長としてサッカー協会副会長だった人物を選任し、やっと代表監督の人選に乗り出せる体制に戻り、7月4日の選出にこぎつけた。

 来年6月14日から7月15日までモスクワなど11都市12会場で開催されるロシアW杯のプレ大会であるコンフェデレーションズカップが6月17日~7月2日まで開催された。

 W杯出場を見据える各国サッカー協会にとっては本番を見据えた事前キャンプ地、宿泊施設などの視察とともに、最終予選に向けた他国の偵察、戦力分析などの絶好機であった。

 日本は当然のようにバヒド・ハリルホジッチ監督と西野朗(あきら)技術委員長が現地へ赴き、8月31日に埼玉スタジアムで対戦する豪州の1次リーグの全試合を視察。豪州は1次リーグで世界ランキング3位のドイツに2-3、同4位のチリと32位のカメルーンにいずれも1-1で2分け1敗の3位で敗退した。しかし、世界上位の対戦国に対し互角の戦いを展開しており、日本にとっては油断できない相手の戦力分析は功を奏するはずだ。

 ところが、コンフェデレーションズカップ期間中に代表監督、技術委員長が不在だった韓国は現地視察を実施していなかったのだ。残る2試合のアジア最終戦で対戦するイラン、ウズベキスタンはコンフェデレーションズカップに出場はしていないが、W杯本番で代表チームが快適に滞在し、コンディションを整える事前合宿地の選定を行うためにも、こうした視察は必要不可欠だ。

 この日韓の温度差にスポーツ東亜は「(日韓の)両国の間には『明日のための準備』に大きな違いがある」と論評。日本のように実務陣を派遣するという計画が、韓国に「思いもよらなかったのが現実だ」と対応を批判した。

 また、W杯出場自体が現段階で見えない状況でもコンフェデレーションズカップで「出場国の力を分析する必要があり、現場調査を考慮すべきだった」などとのサッカー関係者の見解も伝えている。