就職活動中の子供がいるお父さん、お母さん必見! 親の適切なサポートの仕方とは

プロが指南 就活の極意
リクルートスーツを着て就職活動を行う女性ら=6月1日午前、大阪市中央区(永田直也撮影)

 景気が回復していること、企業の採用意欲が高まっていることなどから、近年の就職活動は追い風を受けながら就職活動に取り組むことができています。しかし、7人に1人が未就労で卒業するという厳しい現実があることを見逃してはいけません。

 親世代と異なる就活環境であることを理解し、親が子供と同じ目線でサポートすることが大きなポイントとなります。しかし、就職活動中の子供を見ていると心配になり、親としては何かと苦言を呈したくなるものです。そのため、ついつい言ってしまった一言が子供との信頼関係を崩壊させてしまったり、プレッシャーを抱えている本人たちを追い込んでしまったりしていることをご存じでしょうか。

 親と子の就職活動における関わり方について顕著な例ですが、いくつか紹介させていただきたいと思います。

 (例1)Aさんは、常に母親の過保護のもとで、育てられてきた。母親は部活や習い事においても、監督や先生に意見する程、強引な関わり方をしてきた。当然、就職活動も全般において関わり、常にAさんの行動を把握する徹底ぶり。ついには、Aさんの行動力を見兼ねて、母親が勝手にエントリーシートを書いて提出し始めた。これにより、Aさんは主体性が大きくそがれ、就職活動を続けるモチベーションを失ってしまった。

 (例2)Bくんの父親は、某有名企業の人事経験者。父親は就活に関して、誰よりも理解している自負があった。エントリーシートの書き方から始まり、面接の受け答えまで、全てを父親流で子供に指導。Bくんは有名大学に通っているにも関わらず、エントリーシートが8割の企業で落とされてしまった。

 基本的には、適切な距離感と、誠意を持って子供と向き合う親御さんが多いですが、上記のようなケースが近年は増えてきたように思います。例1に関しては、就職活動以前からの関わり方に問題があったように思います。本来、子供が立ち向かうべき障害に、先に親がアプローチしてしまうので、主体性と問題解決力が下がってしまったケースです。就職活動においても、親の過剰な関与は、良い結果を生まないことを示しています。例2は、親御さんの就職活動に対する認識が誤っていたケースです。親御さんが認識している就職活動の本質と、実体が異なっていたために、子供が全般的に誤ったアピールを実践してしまいました。このことから分かるのは、必ずしも親御さんの認識が正しいとはかぎらないことだと思います。

 それに加えて、就職活動は、本人が面接を受ける以上、本人の力が純粋に試されてしまう活動です。今まで、おぜん立てされることに慣れすぎた子供には、非常に厳しい活動といえると思います。厳しい状況下の子供を見てしまったら、親心としては手助けしたくなるのが当然かもしれません。しかし、上記2例から分かる通り、親が過剰な手助けをすると、良い結果に結びつきません。エントリーシートや面接を代理で行うなどの具体的な手助けは、特に良い結果を生まないように思います。あくまでも、子供の「主体性」をサポートするところまでに抑え、必要に応じて相談に乗る程度が良いと思います。依然として、新卒の就職は厳しいですが、自分の力で考え、乗り越えることができたとき、子供にとって大きな成長につながるのは間違いないでしょう。(「内定塾」講師 齋藤弘透)

 ここ十数年で新卒の就職活動も大きく変化してきました。今年は特に変化の年になります!新卒の就職活動は、世の経済状況や世相を反映しやすく、年によって状況が異なります。東京、名古屋、大阪の主要都市を中心に全国12校舎を持つ、就活塾・予備校最大手の「内定塾」講師が週替わりで、就活事情の最前線をご紹介します。

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