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自民半導体議連、甘利・安倍・麻生の「3A」結集に憶測も

自民党・半導体戦略議連で発言する麻生太郎最高顧問。左は安倍晋三最高顧問、甘利明会長=21日午後、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)
自民党・半導体戦略議連で発言する麻生太郎最高顧問。左は安倍晋三最高顧問、甘利明会長=21日午後、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)

 21日に初会合を開いた自民党の半導体戦略推進議員連盟は、会長を甘利明税調会長が務め、安倍晋三前首相と麻生太郎副総理兼財務相が最高顧問に就いた。平成24年12月の第2次安倍内閣発足以降、3氏と当時は官房長官の菅義偉首相は政府の中枢を担い、4人の姓の頭文字から「3A+S」と呼ばれた。3Aが結集して菅政権の経済安全保障戦略を牽引(けんいん)する構えだが、党内の主導権争いとの見方もある。

 「半導体は死活的に重要だ。補助金も異次元のものでなくてはならない。この場に麻生氏が座っているということは、議連の目標のかなりの部分が達成されつつある」。安倍氏は21日の会合で、“財布のひも”を握る麻生氏を持ち上げた。

 政権奪還後は安倍氏をトップに、麻生氏は副総理兼財務相、甘利氏は経済政策「アベノミクス」の司令塔となる経済再生担当相として政策を進め、長期安定政権の基盤を築いた。議連の出席者は「国家戦略という大きな視点で3氏が菅首相を後押しする意義は大きい」と話す。

 しかし、閣僚経験者は「党総裁選や人事、衆院選後にもありうる政局を見据えた3Aと『2F』の主導権争いだ」と語る。「2F」とは二階俊博幹事長の「二階」を変換したものだ。

 昨年9月の総裁選では、二階派がいち早く首相支持を表明し、流れを作った。安倍氏の出身派閥で党内最大勢力の細田派と第2派閥の麻生派は乗り遅れ、人事などで不満が残った。

 議連は細田派領袖(りょうしゅう)の細田博之元幹事長が顧問となるなど2大派閥の議員が中核だ。「半導体は台湾問題」ともいわれ、伝統的に台湾と近い細田派と中国と太いパイプがある二階氏との姿勢の違いが浮き彫りになる可能性もある。

 最近では、二階派と麻生派のつばぜり合いも起きている。令和元年7月の参院選広島選挙区をめぐり、党が河井案里元参院議員の陣営に1億5千万円を提供していた関連で二階氏側と麻生派重鎮の甘利氏の言い分が食い違い、麻生派内に不満の声がある。

 「A、A、A。なんとなく政局という顔ぶれだから多くの新聞記者がいるが、半導体の話をしに来たので期待が外れる」。議連の会合で麻生氏はこう報道陣をけむに巻いたが、マイクを握っている最中に室内に張られた首相のポスターが自然とはがれる場面も。臆測を呼ぶ3氏の結集に二階派所属議員は「『反動』議連だ」と警戒感をあらわにした。(沢田大典)

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