北海道のコロナ新規感染、727人で過去最多更新
北海道などが21日に発表した新型コロナウイルスの新規感染者は727人で、過去最多だった13日の712人を更新した。このうち緊急事態宣言に基づき道から「特別措置地域」に指定されている札幌市は427人で、13日の499人に続く過去2番目の水準。さらに旭川市25人、小樽市19人、函館市3人など。死亡は12人で札幌市10人、旭川市1人、道発表分1人だった。
21日午後に記者会見した鈴木直道知事は、過去最多を再び更新したことに「最大限の危機感を持っている。緊急事態宣言発令後初めてとなるこの週末は外出自粛を強くお願いする」と道民に呼び掛けた。
会見では飲食店などへの要請について、19日時点の札幌市内の見回り調査で9割以上の店舗が酒類提供なしや休業・営業時間短縮に協力している一方、10店舗が応じていないと説明。「特措法に基づき口頭と文書で協力を要請した」とし、その後も協力が得られない場合は行政指導を行うとしている。
今月31日までとされる緊急事態宣言については、新規感染者の高止まりが続く現状から「今は判断できる状況にない」と述べ、期間延長も視野に国と検討を進める考えを示した。
また、道内のコロナ対策が後手に回っているとの指摘に対しては「緊急事態宣言が発令されたことで道民に負担と不便をおかけし、知事として重く受け止めている」と陳謝。「道民の暮らしと健康を守るため、皆さんの協力を得て乗り越えていきたい」と述べた。