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櫻井よしこ氏「保守政党らしからぬ提言に危機感」

婚姻前の氏の通称使用拡大・周知を促進する議連総会で発言する櫻井よしこ氏=19日午前、国会内(春名中撮影)
婚姻前の氏の通称使用拡大・周知を促進する議連総会で発言する櫻井よしこ氏=19日午前、国会内(春名中撮影)

 選択的夫婦別姓制度の導入に慎重な自民党有志議員を中心につくる「婚姻前の氏の通称使用拡大・周知を促進する議員連盟」が19日、ジャーナリストの櫻井よしこ、麗澤大学教授の八木秀次の両氏を講師に招いて国会内で会合を開いた。

 櫻井氏は「保守政党としての自民党の矜持(きょうじ)」と題して講演。安倍晋三政権から菅義偉政権に代わったことで党内に変化が生じていると指摘し、「保守政党らしからぬ政策提言、法案の提出、そしてそれを通そうとする非常に強い動きに大変な危機感を感じている」と強調した。「保守は、よりよい社会や国をつくるために変化はするが、その本質は変えず守っていくことだ」とも語った。

 八木氏は、選択的夫婦別姓を導入した場合の課題について「多くの人は子供の氏が決まらないことや、氏の取り合いが起こることを懸念して結婚や出産を躊躇(ちゅうちょ)する。逆に少子化が進む可能性がある」と指摘。「現在の戸籍制度の下では、旧姓の通称使用を拡充することが最も現実的な解決策だ」と訴えた。

 一方、会合ではLGBTなど性的少数者をめぐる「理解増進」法案についても取り上げられた。法案をめぐっては、稲田朋美元防衛相が委員長を務める「性的指向・性自認に関する特命委員会」が中心となり、立憲民主党などと協議して今国会での成立を目指している。

 これについて、山谷えり子参院議員は「もともとの自民党案は国柄に基づいた内容だったが、超党派の議員立法でガラッと哲学がかわってしまった。自民党として認めるには大きな議論が必要だ」と語った。

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