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【動画】日米仏、共同訓練を定例化へ 中国念頭、離島防衛戦

日米仏共同訓練(ARC21) 報道公開された共同訓練。陸自輸送ヘリの前を移動するフランス陸軍兵ら=15日午前、陸上自衛隊霧島演習場(彦野公太朗撮影)
日米仏共同訓練(ARC21) 報道公開された共同訓練。陸自輸送ヘリの前を移動するフランス陸軍兵ら=15日午前、陸上自衛隊霧島演習場(彦野公太朗撮影)

 陸上自衛隊とフランス陸軍、米海兵隊との共同訓練が15日、公開された。宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島演習場で行っている離島への着上陸と市街地戦闘などを想定したもので、日本国内で日米仏の陸上部隊が本格的な実動訓練をするのは初めて。仏海軍の艦隊ジャンヌ・ダルクが佐世保港(長崎県)に寄港する機会を生かして実施しており、防衛省は艦隊の次回の寄港時以降も共同訓練を行い、定例化する方針だ。離島防衛で3カ国の連携を強化し、東シナ海と南シナ海で海洋進出を強めている中国を牽制する狙いがある。

 ジャンヌ・ダルクはヘリコプター搭載型水陸両用艦とフリゲート艦で構成され、平成27、29両年にも佐世保港に寄港している。今回、海上自衛隊も訓練の一環で米仏、オーストラリア各国の海軍と東シナ海で共同訓練を行っている。

 公開された訓練は、九州沖に展開している日米仏の艦艇を発艦するヘリコプターなどで霧島演習場に陸上部隊を送り込むヘリボン作戦と市街地戦闘。霧島演習場を「離島」に見立てて部隊が着上陸し、離島の市街地に前進し、敵の侵攻部隊に対処するシナリオだ。

 雷雨のためヘリなどでの輸送は見送り、事前に霧島演習場に到着していたヘリから陸上部隊が降りてくる場面から訓練を公開した。陸自、米海兵隊、仏陸軍の順で演習場に展開し、小銃を構えて周囲を警戒しながら約2キロ離れた市街地戦闘訓練施設へと向かった。

 同訓練施設にある3階建ての建物が離島にある「空港」で、敵に占拠された状態と想定。陸自と米海兵隊が建物前の地雷を無力化し、続いて鉄条網を破壊して経路を確保した仏陸軍が最初に建物内に突入した。

 この訓練に先立ち、11~13日には相浦(あいのうら)駐屯地(長崎県)で作戦計画を共同で作成したり、戦闘の技術を確認したりした。陸自からは相浦を拠点とする離島防衛専門部隊「水陸機動団」など約100人、米仏はそれぞれ約60人の計約220人が参加している。

 水陸機動団で第1水陸機動連隊長を務める開(ひらき)雅史1等陸佐は「周辺の安全保障環境は先鋭化し、島嶼防衛の重要性は増大している。訓練の成果は大きい」と述べた。フランス陸軍のマルカイユ中佐は「今後も続けて相互運用能力の向上を図りたい」と強調した。

 霧島演習場は海に面しておらず、今回は水陸両用車などで上陸する訓練は行えない。次回以降のジャンヌ・ダルク寄港時の共同訓練では実際に離島を使った訓練を検討する見通しだ。

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