【小泉流が変えた政治～政権発足２０年】（３）片山さつき参院議員「チルドレン経験『どん底を見られた』」
－－翌２２年の参院選で政界に復活した
「小泉さんが首相を退き、自民党も急速に元の自民党に先祖返りしていくように見え、『ああ、出馬を決断したときの状況とは違うな』とは思った。ただ、その後の旧民主党政権がひどすぎた。『これじゃ日本がダメになる。戻ろう』と思った。復活してから本当の政治家としての『片山さつき』が始まったんだと思う」
－－小泉氏への複雑な心境がうかがえる
「『政治家は使い捨て』とおっしゃっていることを聞いたこともある。『私たちも使い捨てなんだな』とは思った。ただ、小泉さんが登場しなければ、あの時点で自民党は終わっていただろう」
－－小泉政権が後世に残した功績とは
「今までできなかった聖域や既得権益に切り込んだことだ。郵政民営化など中途半端だったものもあるが、例えば道路公団民営化では、縦割り行政をぶち壊したことで、その後の国土強靱（きょうじん）化につながっていった。小泉さんが壊していなければできなかったと思う」