【小泉流が変えた政治~政権発足20年】(3)片山さつき参院議員「チルドレン経験『どん底を見られた』」
--小泉政権後は21年の旧民主党への政権交代など苦しい時期が続いた
「私が唯一、小泉さんを恨んでいるのは、何度か派閥に入ることを相談に行ったが、『派閥なんか入っちゃダメだ』と言われた。ただ、小泉さん自身は『派閥人間』だった。派閥に入っていなかったので、21年の衆院選を前に、苦しいときに私は自分がどうすればいいのか誰にも相談ができなかった。政治経験が長い親分がいればよかったが、私は全部1人でかぶることになった」
--21年衆院選はそれほど厳しかった
「小泉チルドレンはほとんど負けた。当時、大島理森衆院議長は『この選挙は暴風雨だ。俺たちだってつかまっているだけで必死だった』とおっしゃっていた」
--現在所属する二階派(志帥会)領袖(りょうしゅう)の二階俊博幹事長のような人がいれば違ったか
「落選するという結果は変わらなかったかもしれないが、もっと他にやり方はあったかもしれない。小泉さんは面倒を見る気はなかった。それが小泉さんの美学かもしれない」