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「慰安婦性奴隷説」否定のラムザイヤー論文に韓国などが反発 「自由な研究」阻害するおそれ

 慰安婦問題を公娼制度の延長から分析した米ハーバード大のマーク・ラムザイヤー教授の論文をめぐり、「性奴隷説」を否定した内容だとして激しい非難活動が国際社会を舞台に展開されている。日本の知識人は「自由な研究を阻害しかねない」として強く警戒、ラムザイヤー氏も参加したシンポジウムで危機感を共有した。

 「論文への反発の猛烈さにはびっくりした。批判者にとって重要なことは『強制連行説』『性奴隷説』への反対説が、絶対に英語の文献に現れたらいけないということらしい…」

 ラムザイヤー氏は4月24日に東京都内で開かれたシンポジウムにビデオメッセージを寄せ、こう述べた。

 ラムザイヤー氏は昨年12月、慰安婦が公娼であったことを前提に、業者と慰安婦との間の契約を分析した学術論文を発表。戦地で働くリスクの代償として、朝鮮や日本で働く「娼婦」より高い報酬を得ていたとも指摘した。

 ラムザイヤー論文に対しては、韓国社会の一般的な見方である「性奴隷説」を否定したとして国際的に非難の声が巻き起こった。ハーバード大の韓国人留学生が抗議の声を上げると、批判は在米韓国人団体や米政界などへ波及。論文の撤回や教授の辞職を要求する事態にまでいたっている。

 こうした事態に強い危機感を覚えたのが日本の知識人たちだ。

 シンポジウムで、内閣官房参与の高橋洋一嘉悦大教授は「文句があるなら反論を書けばいい。威圧して取り下げろというやり方はない」と主張。西岡力麗澤大客員教授は「性奴隷説は一つの説に過ぎない。日韓の学会では公娼説に立つ学者も多数存在する」と擁護した。

 ラムザイヤー氏はビデオメッセージで「誠実な研究を行うには、どんなに政治的に不都合な論文であっても発表できる事が基礎だ」と強調。その上で「(撤回を求める)若い助教授たちのやり方をみて絶望した。学問の自由を無視して、暗殺未遂みたいな行為を誇りに思っているとしか思えない」と嘆いた。

(奥原慎平)

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