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首相、5日連続で取材対応 官房長官時代の勘取り戻したか

4都府県に対し緊急事態宣言発令を決定し、記者会見する菅首相=23日午後8時1分、首相官邸
4都府県に対し緊急事態宣言発令を決定し、記者会見する菅首相=23日午後8時1分、首相官邸

 菅義偉首相が19日から5日間連続で記者団の取材に応じている。政権発足当初から発信力不足と批判を浴びてきたが、このところは記者団の取材要請を連日受け入れている。

 米国から帰国した翌日の19日、首相は日米首脳会談やミャンマー国軍による邦人拘束などに関し質問を受けた。20、21両日は新型コロナウイルス関連、22日は気候変動に関する首脳会合(気候変動サミット)について取材に応じ、23日は緊急事態宣言の発令決定後に記者会見に臨んだ。

 昨年9月の就任当初から取材対応には消極的だったが、最近では連日記者会見をこなした官房長官時代の勘を取り戻したのか、質問が途切れると「いいんですか」と自ら記者団に確認する余裕すら出てきた。取材対応後にスケジュールが入っていなければ、記者の質問が出尽くすまで応じる日もあり、22日には11問に応じた。

 首相は記者会見以外では「ぶら下がり取材」と呼ばれる形式で記者団に対応している。記者団が取材対象者を囲む形で行われるぶら下がり取材は、記者会見とは異なり質問が次々と繰り出される。これを得意としたのが小泉純一郎元首相で、1日2回の発信で政権運営を優位に進める手段とした。その後の政権もぶら下がり取材に応じたが、民主党政権の菅直人元首相が東日本大震災対応をきっかけに連日のぶら下がり取材を拒否して1日2回の慣行は消滅した。安倍晋三前首相も節目以外では応じなかった。

 菅首相はこのところ、新型コロナ対応など政権が向き合う難題に関し、自らスポークスマンとして説明している。政府高官は「訪米後、自信を深めているようだ。表情にも余裕が出てきた」と語る。ただ、首相は言い間違いや言葉の省略も多く、時に誤解を生むことがある。積極的な発信はもろ刃の剣にもなりそうだ。(児玉佳子、端迫雅俊)

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