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立民・共産が共闘して抵抗 また衆院憲法審幹事懇開けず 

衆院憲法審査会の打ち合わせに臨む与野党の幹事ら=31日午前、国会内(春名中撮影)
衆院憲法審査会の打ち合わせに臨む与野党の幹事ら=31日午前、国会内(春名中撮影)

 自民党は31日、衆院憲法審査会の前提となる与野党幹事懇談会の開催を目指したが、立憲民主党と共産党が応じず、非公式の「打ち合わせ」に切り替えた。憲法改正手続きを定めた国民投票法改正案は8国会にわたって継続審議となっており、早期成立を掲げる与党の覚悟が問われる国会となりそうだ。

 「誠に遺憾だ。結果として幹事懇を開かなかったことは評価したいが、きちんと合意した上で議論していただきたい」

 憲法審の幹事を務める立民の奥野総一郎衆院議員は31日、同日の幹事懇開催は定例日を重視する国会の慣例に反するとして与党に注文をつけた。

 「護憲」を掲げる共産も立民とともに欠席した。4月の参院長野選挙区補欠選挙などで共闘する両党の相性の良さが改めて浮き彫りとなった。

 一方、改憲論議に前向きな国民民主党と日本維新の会は与党の呼びかけに応じ、憲法をめぐる野党内のスタンスの違いが表面化した。憲法審に所属する国民の山尾志桜里衆院議員は30日、自身のツイッターに「明日(31日)に与野党幹事懇、明後日(4月1日)に憲法審という与党提案に対して賛成」などと党の見解を書き込んだ。

 改正案の今国会成立を目指す与党にとっては、立民と共産の固いスクラムを崩し、憲法審を動かせるかが焦点となる。

 「国会が始まってから3カ月目になる。この段階で憲法審を開催できない理由が全く分からない」

 憲法審の与党筆頭幹事を務める自民の新藤義孝元総務相は31日、記者団を前に立民側の消極姿勢を批判した。定例日である木曜日以外の4月2日に憲法審を開く可能性にも言及した。

 しかし、交渉が与党ペースで進む保証はない。自民の二階俊博、立民の福山哲郎両幹事長は昨年12月、改正案に関して今国会で「何らかの結論を得る」ことを確認したが、「結論」をめぐる解釈を共有しているとは言い切れないためだ。

 改正案の議論で足踏みが続けば、秋までに行われる衆院選を前に、改憲を期待する自民支持層の心が同党から離れる可能性もある。

 維新の関係者は「熱心に自民を支えてきた支持層が愛想を尽かしかけているように感じる。今国会も改正案の成立を見送るならば、自民党本部の玄関に掲げてある『憲法改正推進本部』の看板を下ろすべきだ」と語る。(内藤慎二)

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