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不祥事相次ぐも予算審議は順調 世論か追及か…悩んだ野党

参院予算委員会で令和3年度予算案が可決され一礼する菅義偉首相(前列手前)ら閣僚=26日午後、参院第1委員会室(春名中撮影)
参院予算委員会で令和3年度予算案が可決され一礼する菅義偉首相(前列手前)ら閣僚=26日午後、参院第1委員会室(春名中撮影)

 2月4日に始まった令和3年度予算審議は、その最中に総務省幹部の接待や政府提出法案のミスなどの問題が次々と発覚したにもかかわらず、審議は順調に進んだ。立憲民主党などの野党が新型コロナウイルス禍の世論を意識し、審議拒否をほとんどしなかったからだ。与野党の日程闘争が繰り返されてきた国会はコロナ禍で大きく変わった。

 予算の審議スタートと同じ2月4日。同日発売の「週刊文春」が、放送事業会社「東北新社」による総務省幹部への接待問題を報道すると、質問時間の大半をコロナ対策に費やしていた野党はスキャンダル追及を強め、その後もほぼ毎週続いた同誌の接待報道を衆参の予算委員会で取り上げ続けた。

 ただ、審議日程は粛々と消化された。旧民主党政権時代の自民党も含めて野党の常套(じょうとう)手段だった審議拒否の場面は非常に少なく、閣僚への不信任・問責決議案の提出はゼロだった。

 要因の一つは、与党側が野党側の要求に応え、追及の見せ場となる東北新社やNTTの社長らの国会招致を認めたこと。さらに、野党が「コロナ禍に政局ばかり」との批判をおそれた影響も大きい。

 3月上旬以降は20を超える法案にミスが見つかった。立民の安住淳国対委員長は24日、政府が法案の総点検を終えるまで審議に応じないと与党に伝えたものの、翌日に点検結果が報告されると審議に応じた。

 野党は参院予算委で、NTT社長らと会食していた武田良太総務相への批判を繰り返した。だが、今後の不信任決議案や問責決議案の提出についても、慎重論が強い。立民の参院幹部は「世論を注視しながら決めたいが、日程闘争にしかならず良策ではない」と語った。(田中一世)

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