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萩市長選で河村元官房長官が地盤死守、実弟の元県議が初当選 山口3区代理戦で林氏に一矢

山口県萩市長選で当選が決まり万歳する田中文夫氏(左から2人目)と河村建夫氏(同3人目)=21日夜、同市
山口県萩市長選で当選が決まり万歳する田中文夫氏(左から2人目)と河村建夫氏(同3人目)=21日夜、同市

 任期満了に伴う山口県萩市長選は21日、投開票され、自民党の河村建夫元官房長官=衆院山口3区=の実弟で無所属新人の田中文夫元県議(72)が、無所属現職の藤道健二市長(61)を破り、初当選した。選挙戦は、参院議員から3区へのくら替えを狙う林芳正元文部科学相=山口選挙区=が藤道氏を支援したため、次期衆院選をにらみ河村、林両氏陣営が全面対決する構図となった。昨年来、3区内の市長選では林氏が支援した候補が当選を重ねたが、今回は河村氏が地盤を死守し、一矢報いた。(小沢慶太)

 「何としても負けられない選挙だった」

 21日夜、萩市内の選挙事務所に駆け付けた河村氏は、田中氏の当選が決まると安堵の表情を浮かべた。同市出身の河村氏にとっては「地元中の地元」なだけに「ほっとした。衆院選に向けた大きな通過点だ」と記者団に語った。

薄氷の勝利

 河村氏の実弟、田中氏と前回選挙で林氏の支援を受けて初当選した藤道氏による一騎打ちとなった今回の市長選は河村、林両氏の代理戦の様相を呈した。

 藤道陣営は、林後援会が全面的にバックアップしたほか、地元選出の新谷和彦氏をはじめ林氏に近い多くの県議が支援に動いた。

 一方の田中陣営は、河村後援会のほか、自民党の地元7支部が選挙を支えた。河村氏が所属する二階派も武田良太総務相の秘書を地元に張り付かせた。

 双方の陣営を非難する怪文書が出回るなど激しい選挙戦の結果、わずか500票差で田中氏が薄氷の勝利を収めた。

 今回は公明、共産両党も藤道氏側に回り、藤道氏の得票には両党支持層の票も含まれる。自民関係者は「国政選挙では共産とは対決するし、公明も自民公認候補に流れるだろう。今回の藤道氏の票が衆院選でそのまま林氏にはいかない」と話す。

 3区内では、昨年4月の美祢市長選で河村氏が応援する現職が林氏の推す新人に敗れた。同11月の宇部市長選も林氏の元秘書が初当選した。山陽小野田市長も林氏に近い。

 人口規模の大きい3区内の票田が林派に染まる中、自身の影響力が強い萩市までも落とすことになれば、河村氏にとって「衆院選への出馬断念も検討せざるを得ない状況」(自民山口県連関係者)に追い込まれる可能性もあった。

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