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菅首相「既得権益打破」のイメージに打撃 総務省幹部ら接待問題で処分 山田広報官関与も痛手

総務省幹部の処分などを受け、記者団の前で謝罪する菅義偉首相=24日午後、首相官邸(春名中撮影)
総務省幹部の処分などを受け、記者団の前で謝罪する菅義偉首相=24日午後、首相官邸(春名中撮影)

 菅義偉首相の長男、正剛(せいごう)氏が勤める放送事業会社「東北新社」による接待問題は総務省幹部の大量処分という事態に発展し、規制改革や既得権益の打破を掲げる首相のイメージを傷つけた。身内が関係先の省庁と癒着する構図は野党の攻撃材料となり、内閣支持率が下げ止まりつつあった政権への打撃を招いている。

 「私の長男が関係して、結果的に違反行為をさせてしまった。大変申し訳なく国民におわびをしたい」

 首相は24日夕、今回の処分を受け、記者団の前で頭を下げた。

 政府が疑惑浮上から約3週間で処分に踏み切った背景には、素早く幕引きを図りたいという意向が透ける。首相はこれまで、国会議員を近親者に持たない「たたき上げ」を強調し、国民目線で縦割り行政の打破などに取り組む姿勢をアピールしてきたからだ。

 今回、首相が直接関与していないとはいえ、首相の長男という立場が総務省幹部を過剰な接待の場に呼び寄せた面は否めない。共産党の塩川鉄也氏は24日の衆院内閣委員会で、「身内の特別扱いと官僚の忖度という構図は『モリカケ疑惑』と全く同じ構図だ」とたたみかけた。

 首相にとっては、山田真貴子内閣広報官が総務審議官時代に接待を受けたことも痛手となった。山田氏は首相の信頼が厚く、菅政権発足時に女性初の内閣広報官として抜擢したからだ。会食の単価が約7万4千円だったことも明らかになり、官僚のモラルが問われる事態を招いている。

 首相は24日夕、山田氏について「真摯に反省しているので、今後とも職務の中で頑張ってほしい」と語り、続投させる考えを示した。山田氏は25日の衆院予算委員会に出席して経緯を説明するが、野党は攻勢を強めており、国会運営にも暗い影が及んでいる。(大島悠亮)

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