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辞表提出の福岡・小川洋知事「断腸の思いで決断」4月に知事選、動き本格化

小川洋知事の辞職について発表する服部誠太郎副知事
小川洋知事の辞職について発表する服部誠太郎副知事

 肺腺がんで入院している小川洋知事が22日、公務復帰を断念し、辞表を提出した。「断腸の思いで決断にいたった」。小川氏は県民に向けたメッセージで、任期途中での辞職に無念さをにじませた。今後は4月中旬までに実施される知事選に向けた動きが本格化するが、後継候補には知事の職務代理者を務める服部誠太郎副知事の名前も浮上している。(小沢慶太)

 「病状と体力を考えると、これまでのように知事としての責任と役割を果たせない」

 服部氏は22日の記者会見で、小川氏のメッセージを涙ぐみながら読み上げた。

 小川氏はメッセージの中で、「思うように(治療の)効果が上がらず、引き続き入院加療が必要となり、退院復帰の見通しがさらに不透明になってしまった」と病状を説明。新型コロナウイルスの感染拡大防止など課題が山積する中で、トップの長期不在による県政の停滞を避けるため辞職を決意した。

 服部氏は、九州大学病院で小川氏と約20分間面会した際の様子について「以前よりもやつれていたが、しっかりと話をしていた」と語った。

 小川氏が22日に辞表を提出したのは、最後に自らの下で編成した令和3年度当初予算案への強いこだわりがある。地方自治法は、辞職の30日前までに県議会議長に申し出ると定めている。小川氏は辞表提出後、ちょうど30日後となる3月24日付で辞職する。

 同日は県議会2月定例会最終日で、予算案が採決される。服部氏は「知事は無事(予算の)成立を見届けたいと話していた」と明かした。

 ◇

 小川氏が辞表を提出したことで、今後の焦点は知事選に移る。

 県議会関係者によると、最大会派の自民党内では、後継に服部氏を推す声が上がっている。成立した新年度予算は、新しい知事の下で執行されることになる。副知事として長年、小川氏を支えてきた服部氏ならば、「病気でやむなく辞職した小川氏の路線を引き継ぐというイメージができる」

 自民福岡県連常任相談役の蔵内勇夫県議は後継について「小川氏の意をくみ、福岡県を熟知し、県議会の信頼もある候補が生まれることを期待している」と話す。

 自民は小川氏が3選を果たした平成31年の知事選で分裂し、党推薦候補が大敗した。今回の知事選は、4月25日に行われる衆参3つの補欠・再選挙と時期的に近く、勝敗が国政に影響を与える可能性もある。蔵内氏は「分裂だけは避けなければいけない」と強調する。

 ただ、服部氏は、記者団に「職務代理者としての務めを全身全霊で果たしていくだけだ」と述べるにとどめ、知事選への出馬を決断するかどうかは不透明だ。

 一方、立憲民主党福岡県連の山内康一代表は、取材に対し「対応は白紙で、これから協議する。わが党の考えに近い候補者を選びたい」と述べた。

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